私が住む町では、一昨年(私の娘が高校受験の年)の高校進学率が百パーセントだったと、誇らしげに市民広報に語られていました。現在高校二年生の娘が首をかしげます。

 

百パーセントっていっても、私が小学生のころ、学校の勉強についていけない子がいたけど、高校で何を勉強するんだろうね。

 

受験校に進学した娘でさえ四苦八苦している高等教育の内容。数学の問題を聞いてくるたびに(もう、かあちゃんには無理だっての)、大丈夫大丈夫。こんなの知らなくたって社会では十分にやっていけるからね、と安心させる毎日(?)です。

 

埼玉県の公立高校入試では、偏差値が低いレベルの子供の数学があまりにも悲惨で判定材料にならず、数学の試験内容を昨年の入試から二種類に分けたほど。進学に熱心ではない高校の子供たちは、高2の授業で分数の足し算を学んでいるそうです。もはや数学ではなく算数。そんな高等教育のために、高校無償化とか言って税金を使い彼らにますます借金を負わせようとしてるんですね、この国は。

 

そうかと思えば、中卒での就職を許されず、やる気ないのに高校に進学してやっぱり中退し、違法すれすれの風俗系の仕事についている子(娘とは親しかった)もいます。中退というのは何か問題があってのことと解釈されてしまい、なかなか就職も難しい。18歳になるまで運転免許もとれないし。それならば、中学卒業段階でまともな仕事を探していればよかったのでは、と思うと、このところ気が晴れない毎日。

 

中学の授業では職業体験というものもあるのだし、私の旦那の兄弟は殆どが中卒で集団就職し今は家を建て子供を育て上げ幸せに暮らしていることを思えば、中卒で働いて何が悪いのかと思います。林修先生は社会が高卒以上を要求しているからと言いますが、そんな社会の方がおかしい。やっぱり進学者が減ると教育産業従事者が困るからですか?

 

ともかく高校に進学さえさせれば後は放置、なんて教育ではありません。教育とは進学をさせることではなく、大人になった時にたくましく安全に生きていけるすべを身に付けさせることでしょう? そんなこともわからない、勉強しかしてこなかった苦労知らずの輩が社会の中心にいる、それがこの国の子供たちを不幸にしているんですね。


大人たちから何のケアも受けられず、またその知識もないまま、危険な人生へと歩み始めている(ようにしか見えない)あの子。笑顔の素敵な優しい子だった。やんちゃだったけど決して友達に迷惑はかけなかった。元気でいるだろうか。また会えるといいね。君の見てくれがどんなに変わっても、大歓迎だよ私も娘も。

 

 

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