※画像、記事の内容一部引用しています。

三途の川には、ちゃんと橋がかかっている

三途の川のイメージというと・・・船で渡り、その運賃が六文だから、一文銭を6枚持たせる風習を思い浮かべるかもしれません。

現在も六文銭を棺に納める風習が残っていますが、火葬炉の都合上…紙に6文銭のイラストがプリントされたモノが使われています。

あひるの湖

あの子はちゃんと橋を渡れたかなぁ。

話は戻りますが、三途の川を渡る為の手段は4つもあります。

  1. 川にかかる橋を渡る
  2. 6文を支払って船で渡る
  3. 川の浅瀬を渡る
  4. 激流を自力で泳いで渡る

こんなにルートがありますが、故人が選択できる権利は残念ながらありません。

それは「死後の行先は、生前での罪の重さで異なる…」という設定になっていますので、故人によって罪のランクが異なります。

お気付きかもしれませんが、この罪の重さによって三途の川を渡る手段が決められてしまいます。

あひるの湖

あの子はいい子だったからきっと橋を渡ってるはず…仏様は、いい子だからこの世の修行を早く終わらせたんでしょ。

❶と❷は善人専用です。

安全に川を渡ることができます。橋を渡る人と船で渡る人の差は謎ですが…いつの頃からか、6文を払えば誰でも船で渡れる…という設定になりました。

❸は罪の軽い人です。

足は濡れますが、楽に渡ることができます。

❹は、罪の重い人が進路です。

途中で溺れると…この世に戻ってこれるそうです。ある意味ラッキーですね。

あひるの湖

悪人ならこの世でまた修行か。複雑だな。

このように大きく分けると、3つの罪の大きさに分けられるので、三途 となったそうです。また、三途(地獄・餓鬼・畜生)に生まれ変わらないように…とも経典に書かれています。

亡くなってから、いつ三途の川を渡るのか?

法要名読み方日程
初七日しょ・なのか死後7日目
二七日ふた・なのか死後14日目
三七日み・なのか死後21日目
四七日よ・なのか死後27日目
五七日いつ・なのか死後35日目
六七日む・なのか死後42日目
七七日なな・なのか死後49日目

十王経の設定によると、故人の霊は7日ごとに裁判所に辿り着き、各裁判官によって生前の罪を問われます。


あひるの湖

極楽浄土行きの裁判か。あの子は生まれ変わってくるんでしょ。ちょうど夏に新しい命の誕生が待っている。そのタイミングに合わせてあの子は病に侵された肉体を捨てて生まれ変わってくるんだよね。

三途の川にたどり着くのは亡くなってから7日後の設定です。通常、お葬式後に初七日という法要があります。

この初七日は、十王経では計10回ある裁判のうちの1回目で、三途の川のルート選択に影響します。

あひるの湖

最愛の肉親を亡くしてしまうと言う事は、残された家族は気持ちのやり場を失います。どうにかしてあの子の居なくなってしまった現実を受け止めようと心の葛藤があり、切ない妄想や解釈をしてしまいがちです。

実際、事あるごとにため息が漏れてしまいます。でも、ほんとに辛かったのは逝ってしまったあの子だと…ちゃんと供養をしてあげなければ。

あの世でも辛い思いはさせられない。