蒸し暑い一日。
エアコン24時間稼動中…。
とにかく2,3日の蒸し暑さといったら…。
できるだけ体力温存の意識が働いているのか、エアコンの効いた家から
あまり出ないでいる。
夏休みの中一生と一緒に過す時間も多く、
変なのかもしれないけど、この子とはきさくになんでも話をしている。
この子は家の中でもいい位置ににいて、
三世代の人間関係をけっこううまく理解しているし、
気の遣い方もなかなかいい。
自分で自分につっこみを入れたりしつつ、
上手い!、というような立ち回りをすることもある。
立ち回り、と言えば、上手い人間、下手な人間、ってあるものだ。
真中は、下手で、一番上は中くらい下手で、一番下はまあまあ上手だ。
人の持ってる面白い部分に気がつけるっていうことって、
一つの才能かもしれなくて、
先日、一番下の子が家の廊下で
口笛を吹いていたら、ベッドに寝たままおじいちゃんも口笛を吹いて返してきたんだそうで、
おじいちゃん、ナイスだよねえ~、って何気に私にだけ教えた。
長年具合もあまりよくなくて寝たり起きたりのおじいちゃんだが、
もともとの性格って案外、その表現系を様々に彩るのかもしれない。
ちょっとした余暇の時間ができる時、
何をしようかなあ~って選択肢はいろいろあると思うが、
そういう時のために、手元にある本を読む、とか、CDを聴く、とか、
はたまたテレビを観る、とか、あるけれども、
気持ちが入っていける時とそうでない時がある。
昨日、大分前に借りていた、「ノルウェーの森」(村上春樹)を
ようやく読み始めて、出だしで、ぐっと気持ちをつかまれた。
タイトルの「ノルウェーの森」はビートルズのジョンレノンの「ノルウェーの森」と
関係があるのかあ~って。
ビートルズのどのCDに入っていたんだっけ?
いろいろ捜してみたら、「RUBBER SOUL」の2曲目に入っていた。
さっそく、聴いてみる。
ジョンの声とシタール、もう、この小説を読んでいて、
この曲が何度も頭の中を回転していく。
「ノルウェーの森」(ノーウェジアン・ウッド)
昔 ある女を引っかけた
それとも こっちがひっかけられたのか
彼女は俺を部屋に招いて言った
“ノルウェーの森みたいに素敵でしょ”
“泊まっていってよ
好きなところにすわってくつろいで”
俺は部屋を見まわした
でも 椅子なんかひとつもなかった
そこで敷物の上に腰をおろし
ワインを飲みながら時間をつぶす
すっかり話こんで2時になった
すると彼女“もう寝なくちゃ”
朝から仕事だと言って
彼女はおかしそうに笑いだした
こっちは暇だと言ってみても始まらず
俺はしかたなく風呂で寝ることにした
翌朝 目が覚めると俺ひとり
かわいい小鳥は飛んでいってしまった
俺は暖炉に火をくべた
まるでノルウェーの森にいるみたいだ