キリスト教徒ではないし、その手の建築物にきちんと入ったことがないから知らなかった、では済まされない。たとえそれがわずかなシーンであったとしても、設定上、下調べをしておいた方が無難。

そう思って念のために調べてみたら案の定。

教会というのは東向きという規則性が有るらしい。

一方、仏教だと西向きだったり、南向きだったりします。

浄土真宗だと規則性のみでは破滅的で、東本願寺と西本願寺は対になっていますから、当然向きが真逆な訳です。


今回のストーリー上では、大阪のとある有名建築物を参考にした聖堂をモチーフにしている関係で、十字架状の光が差し込む描写が必要とされ、時間帯によってその趣きが随分違ってしまうことになります。たとえば仮に西向きであるなら午後設定ですし、南向きなら正午過ぎ、東向きなら午前ということになります。

で、昨日までに描いていた建築構造だと、これはもう論外です。

路線的には神奈川、地理条件は大阪をイメージしている以上、海は西側に当たります。ということは、イメージの建築構造だと聖堂は北向きとなってしまい、それこそ論外な設定になるところでした。寮は山手、聖堂は海手という構造を変更しないとすれば、南北をひっくり返した上で、入り口等を頭の中で手直しすれば良いな、という結論にたどり着きました。


ふう、危ない危ない。



さて、書き出しがどうもしっくり来ず、原稿用紙6枚くらいをもう10回以上書いて消し、書いて消しと繰り返している訳ですが……。厳かな空気というのがなかなか表現できません。困ります。