私は予てから消費税の増税は絶対に延期にするべきだと提言してきましたが、 昨日の党首討論を見て、安倍総理の腹は固まりつつあるなと感じました。
ちょうど1~3月期のGDPが年率換算で1.7%アップ(個人消費も前期比0.5%上昇)した状況ですので、「アベノミクスは成功している。しかし、熊本地震の影響と、海外の不安定な要因を鑑みると、増税は延期をするべき」という理屈も成り立ちます。
(岡田代表は、来年4月の引上げは先送りすべきだが、19年には10%にしてプライマリーバランスを黒字化することを約束すべきと言っていましたが、内閣府の試算では高成長を実現しても2020年赤字となっており、いまのまま消費税を上げても達成できる状況ではありません・・・)
他の多くの野党は「アベノミクスの失敗を証明した」と反論をしてくるでしょうが、私は気にせず、堂々と延期にするべきだと思います。それが日本経済、世界経済のためになるからです。
アベノミクスが完全に成功していると擁護をするわけではありません。
これも言い続けていますが 、一本目の矢はカンフル剤として効果がありました。しかし、それが効いているうちに撃つべき二本目の矢は、コンクリートに行き過ぎた近視眼的なものだったので、徹底した「人」への投資に的を変える必要があります。そして三本目の矢は、方向性は良いのですが、残念ながら的に当たる手前で落ちてしまっています。
いずれにせよ、増税延期の決断は早い方が良いと思います。G7でその趣旨をしっかりと各国首脳に説明できますし、軽減税率の撤回と、給付付き税額控除の実現に向けた議論等を早急に始める必要があるからです。