国会議員になりたての頃は、議場での野次を禁止すべきだと主張していた私ですが、最近は少し考えが変わってきていました。


時々ウイットに富んだものや、政策的なものが飛び、考えさせられることもあったからです。


私も「いいぞ!」や「頑張れ!」と発言者を褒めたり、元気づけたりするポジティブな野次をたまに発することがあります。


中には登壇者の身体的な弱点をついたり、馬鹿にするような上から目線の発言をしたりと、心無いものが多いのも事実です。それに関しては苦言を呈してきました。


しかし、2日前の東京都議会でみんなの党の塩村あやか都議に飛ばされた言葉は目に余るほど酷く、私もその日の夕方に本人と話した時は信じられない気持ちでした。


「早く結婚したほうがいいんじゃないのか」、そして「産めないのか」はあまりにも非人道的です。


その議員は、同様の言葉を自分の地盤の女性有権者に発することが出来るでしょうか?自分の家族や親せき、友達に対しては?


議場での侮辱的な野次に限らず、居眠りや、大きな声でのお喋りなど、小学校でも禁止しているようなことを守れない人は議員として失格です。社会人としても失格でしょう。


今朝、みんなの党の東京都総支部長として都議会議長に抗議文を提出しましたが、野次を飛ばした議員を特定し、断固説明責任を求めていきたいと思います。また、発言者は自民党会派の数名に絞られていると聞いていますが、声紋分析などで特定される前に、本人は勇気を出して名乗り出るべきです。また、近隣の議員は誰か分かっている筈ですから、こちらも本人を説得するか、それに応じない場合は情報を提供するべきでしょう。このケースを罰則なしに不問にしてしまったら、何も変わらないことになりますし、今後も同様の問題は続くことになってしまいます。


しかし、最近は国会でも、自民党の横柄な態度がどんどん増してきています。
石原環境大臣の「最後は金目」発言もその一つだと思っています。
委員会では自分たちに反対する会派や議員へは見下したような態度を取るようなところもしばしば見受けます。


力がある時こそ「我以外皆我師」。


反対意見や少数会派の意見、そしてマイノリティーへの思いやりを更に強く持たなくてはなりません。


それが出来ないのであれば、政権を持っている資格がありません。