昨夜DVDで観た「Transformers」と「Die Hard」の最新作。


両方ともチェルノビリが題材とされていました。
(Die Hardでは主役のブルース・ウイリスによって半分ジョーク的な扱いを受けていました)


先日観たアメリカの人気アニメ「Simpsons」でもギャグのように使われていました。


チェルノビリ原発事故が発生してから17年。
今もなお「近づいてはならない危険なエリア」として、「ロシアのずさんなモノづくりの象徴」として、映画やTVに露出し続けています。


福島原発に対する政府の対応は民主党から自民党に政権が代わっても後手・後手で、タンクからの放射能汚染水漏れや、海水への流出など、事故が落ち着く気配さえみられません。


今はあまりにも悲惨な状態が進行中の為、映画(ドキュメンタリー以外の)などで取り上げられることはあまり無いですが、今後はチェルノビリと同様の扱いを受ける可能性もあります。


私はそれを恐れていたため事故発生直後から農水産物の全量検査や放射線量測定器の他国への貸与など、大袈裟だと思われるような対策を提言してきました。長期に渡って続いてしまうブランドイメージの経済的マイナスの方が、そのような対策を取るコストよりも高くついてしまうと計算したからです。


17年後の福島が、どのようなシンボルになってしまうか。
「事故は起こしたけど、しっかり対処できた。さすが日本」
「最近は日本の経済力も地に落ちたけど、その兆しは福島原発のころから出ていた。技術力も、トラブル処理能力もダメ。国民のレベルが高かったのは1990年代までだ」


どちらになるか、日本はいま分岐点に立たされています。