『 今週のカレンダー 』
2月 4日 （火） ～ 「 大安の日 」です。
『今週の季節の歌』
と『今週の記念日』
との合併号
この時期になりますと
つい、学生時代を想い出してしまいます。
3年生は進学や就職の話題でピリピリですし
下級生は先輩との別れ、3月の卒業式の
予行演習で授業に身が入りません。
『中学三年生』
1973年 2月 5日 発売
作詞～阿久 悠 先生、 作曲～遠藤 実 先生
昌子さんの『あの』シリーズ
『あの人』（第2回）
遠藤実先生の作品と
昌子さんとの懐かしい想い出
１．『下町の青い空』
1974年4月20日 発売
この曲で第16回日本レコード大賞において
作詞された横井弘先生は『西条八十賞』を
作曲された遠藤実先生は『中山晋平賞』を
受賞されました。
２．『おかあさん』
1974年9月1日 発売
遠藤実先生のご自宅は、観音開きの玄関を入りますと
右手には大きな熊の剥製が、そして中央には
虎の顔が突き出た敷物が置いてありました。
新曲レッスンのため訪問された昌子さんは
その玄関とレッスン室の大きなグランドピアノに
驚いてしまい、声が出ず泣いてしまいました。
奥様の節子さんが差し出すジュースとケーキを
いただいて、その日は帰られたそうです。
３．『あの人の船行っちゃった』
1975年12月1日 発売
さきほどの「1曲も歌わずに帰ってしまった」昌子さんの
話のつづきですが、遠藤先生によりますとレッスンで
都はるみさんの『涙の連絡船』の2番を歌っている
途中で、またもや泣いてしまったそうです。
先生が理由をききますと、昌子さんいわく
「歌っているうちにあがってしまい、本当は
もっと上手に歌えるはずなんです。
そんな自分が悔しくて・・・」
遠藤先生は、13歳の少女とは思えない言葉に
驚き、プロとしての資質を確信されたそうです。
４．『信濃路梓川』
1980年6月21日 発売
この曲の作詞をされたいで はく（本名、井出博正）先生は
1970年頃から遠藤先生の秘書と作詞家の勉強をされて
いました。いで先生の話によりますと、遠藤先生は内弟子
の一節太郎さんや千昌夫さんには厳しい指導でしたが、
昌子さんには娘のように大変優しかったそうです。
このお二人の関係がこの曲の温かい歌心にも
よく表れていると思います。
５．『さようなら』
1986年8月21日 発売
昌子さんは1986年6月の婚約記者会見の席上で
『8月31日をもって引退します』と発表されました。
遠藤先生は昌子さんから引退の話を聞いて
『自由にやればいい。
絶対に幸せになるんだ！
そのために生まれてきたのだから。』
このように励まされたそうです。
8月24日の『ファイナルコンサート』終了後には
客席に降り、遠藤先生のもとへ駆け寄り
お二人の涙の抱擁が長く続きました。
その際にも、また励ましの言葉がありました。
『泣き虫の昌子がよく頑張ったな。
幸せになれよ！』
最後に、
『歌は人生の友』
この言葉を座右の銘として
少年時代から必死に生きてこられた
遠藤 実先生の76年間の人生に
お疲れさまでした。
そして
昌子さんの13歳から27歳まで
ありがとうございました。
一ファンとして感謝の
気持ちをのべたいと思います。