番外 過去にサンデン交通の三菱エアロスターで存在していた、2つの移籍ノンステップバスでの違った姿 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 
 サンデン交通には、これまでも当ブログでも述べておりますように、青一色の「ノンステップ塗装」の車が存在しておりまして、山口県下関市及びその近郊でその姿を見る事ができます。
 

 サンデン交通のノンステップバスの特徴と言いますと、平成16年導入車両より青色一色の塗装に、側面中央部分にNON STEP BUSと黄色のアルファベット文字で丸く書かれている塗装表示であるのが特徴でありまして、従来の塗装に比べますと、差別化したバスである事がよくわかるのではないかと思います。確かに、ノンステップである事を意味する事を思えばわからなくはない所ではありましょうか。

 

 そんな「ノンステップ塗装」の車は、これまでは上の画像にもあります三菱エアロスター(画像1、下関200か52-53、画像2、下関200か52-55、いずれも2PG-MP38FM)にもありますように、もっぱら新車(自社発注)で採用されておりまして、実際に上の画像のように拝見できておりました。
 
 その後、この塗装も移籍車でも採用されておりまして、以下画像の元東京都交通局(都営バス)から移籍の三菱エアロスター(いずれもKL-MP37JK)などでも青一色の「ノンステップ塗装」をまとう姿が見られております。

 

 (下関230あ52-12)

 

 (下関230あ52-41)

 

 

 さて、この移籍導入しました三菱エアロスターノンステップバスの中には、かつてはこれからご紹介しますタイプも存在しておりまして、複数のタイプがあっておりましたが、残念ながらこれら車は全廃に至っております。今回はその移籍車に関しまして皆様にご紹介してまいります。

イメージ 1

 

 

 まずご紹介します移籍車は、南海バスからの移籍車(KC-MP747M)であります。

 

 (下関230あ51-53)

 

 これら車は、元は「泉北コミュニティ(鳳シャトル)」で使用されていた車でありまして、いずれも平成13年式の車でありました。サンデン交通には平成16年に移籍しておりまして、移籍以降は下関市内を中心に運行されておりました。


 まずご紹介します画像は公式側であります。ドアは中ドアに関しまして上下2枚窓となっておりまして、この姿からもMP7タイプを伺わせるようになっているのではないかと思います。それにしても、南海時代は白地にのラインが入っていた形でありましたが、それが青一色に変わる訳でありますので、塗装さえ変わりますと印象が違うのもわかります。
 
 (下関230あ51-57)
イメージ 2

 

 そして、極め付きがリア画像であります。よく見ますとリアバンパーの所にナンバープレートが設けられておりまして、この姿が前事業者を伺わせる姿でもあります。また、窓にありますステッカー(ドライブレコーダー装着車など)も南海時代から残されておりまして、細かいものでかつての姿を伺う事ができております。それにしても、ナンバープレート取付位置が違っておりますと、車の印象も大きく変わってしまうのもわかるのではないでしょうか。
 
 (下関230あ51-53)
 
 (下関230あ51-57)
イメージ 3
 
 しかし、リアが変わっているこうした移籍車も、令和2年には全廃に至っておりまして、サンデン交通から姿を消しております。しかも移籍しまして10年足らずで姿を消しておりますので、こうした特異な車自体が正直過去の姿となったのも残念でもありましょうか。
 

 

 一方、こちらは平成23年頃に導入されたと思われますこちらも三菱エアロスターノンステップ(下関230あ51-22、KC-MP747M)であります。
イメージ 4

 

 この車は、阪神バスからの移籍車でありまして、阪神時代は幕式であるとともに、公式側リアタイヤにカバーがかかっておりました。しかし、サンデン移籍時に行先表示はLEDに、リアタイヤカバーも撤去されておりまして、阪神時代の面影もなくなっておりました。

 

 実際に、過去にこの車に乗車しましたが、車内は画像の通りです。車内のシートはフグや名所などが描かれております「下関柄」に変わっておりまして、阪神時代の印象は見られなくなっております。尚、先述の南海バスからの移籍車に関しましても、同様にシートモケットも「下関柄」に交換されております。
イメージ 5

 

 この時は、このようにノンステップバスでも違った姿を見る事ができましたが、やはりノンステップと言えば専用塗装と言うイメージがあるのですが、そのイメージがこれまでは見られなかったのもわかるのではないでしょうか。
 
 
 そんなこの車は、令和4年には廃車となっておりまして、旧塗装でのノンステップバスは姿を消しております。尚、末期はエアコンの調子もあまりよくなかったそうでもありまして、特に夏場の稼働は低かったようでもありました・・・。

 

 

 今回は、サンデン交通に存在しました2つの三菱エアロスターノンステップバス移籍車に関しましてご紹介しましたが、塗装に関しましてはノンステップで同様の専用塗装と一般路線塗装とのパターンは九州では熊本県の産交バスで見る事ができておりましたが、このようにサンデン交通でも見られていた事もわかります。また、現在は自社発注・移籍車とノンステップバス中心と言う事で、サンデン交通の一般路線バスでは青いバスが大変目立っておりますが、そんな中でも姿を消したバスも見られている訳でもありますので、ご覧の皆様も実際にそうした車が存在していた事を存じていただければと思っております。
イメージ 6