昭和自動車(昭和バス)では、平成23年から平成25年にかけまして、上の画像の西日本車体(西工)E型架装の日産ディーゼルスペースランナー(いずれもPKG-RA274TAN)が特定貸切用から路線用への転用がなされておりまして、現在、福岡発着の西九州自動車道経由の高速路線バス全路線(唐津線「からつ号」・伊万里線「いまり号」・糸島(前原・志摩)線「いと・しま号」・二見ヶ浦線「ウエストコーストライナー(伊都営業所所属車のみ)」におきまして使用されております。
これら車は、平成20年・平成21年に導入されておりました3台を指しておりまして、上の画像2の佐賀200か・504及び・503が平成20年式、画像1の佐賀200か・547が平成21年式となっておりまして、いずれも唐津営業所に所属しまして、九州電力玄海発電所の特定用において使用されておりました(ナンバーに関しましては当時のナンバーです)。
しかし、平成23年に福岡~唐津線「からつ号」等で使用されておりまして廃車となりました車の代替としまして、この年に佐賀200か・503が路線改造が施されまして、その後平成25年に同じく既存車両の廃車に伴いまして、残りの2台も路線化改造が施されておりまして、その結果全3台の路線化改造に至っております。
さて、これからは、その特定→路線改造されました3台に関しまして、皆様にご紹介してまいります。
これら3台の特徴は、以下画像にもありますように、改造時にこれまでなかったリア幕が存在しておりまして、これが既存のE型架装車と大きな見分けとなっております(現在は未使用)。これは、交通バリアフリー法に準じたものでもありますが、これまでの車にはなかっただけに、この後あります一部車の転属でも大きな見分けをつける事になったのではないでしょうか。
(リア)~行先表示器付き
車内は以下の通りでありまして、よく見ますと荷物棚の形状が元々観光用と言う設定であった事もありまして、その下の画像にあります従来の同形式・同年式の車両とは座席の柄とともに違っているのが見ていてわかるのではないでしょうか。やはり、こういった所が元々路線用・観光用それぞれとして導入されていた違いがわかる部分ではないでしょうか。尚、これら車には車内前方にはコンセントが設けられております。
画像は、運賃表であります。平成25年に改造されました2台に関しましては、画像のようにレシップ製の2分割液晶運賃表が導入されておりまして、新たに路線化改造された事が見ていて伺えております。尚、平成23年に改造されました(元)・503に関しましては、既存のデジタル式運賃表となっております。
この車が、最初に改造されました車でありまして、平成23年に改造を施しております。この改造は、既存車両の廃車による代替車としてのものでありましたが、特定貸切車の転用は正直いずれはあるのでは?と思っていただけに、やはりと言う所もありました。尚、この車は改造後唐津営業所に所属しておりましたが、現在は前原・志摩各営業所を経まして、再び佐賀ナンバーに戻りまして伊万里支所に所属しておりまして、佐賀200か10-99を名乗っております。
(前ナンバー、福岡200か32-22時代)
そして、平成25年に改造されましたのがこれからご紹介します2台であります。
(佐賀200か・547)~平成26年撮影
これら車は、いずれも平成25年に改造を施しました。これら車も、いずれも既存車両との置換によるものでありますが、改造内容は(元)・503と同様の改造でありまして、相違点が画像7にもありますように運賃表示器の違いのみであります。
この2台は、・504は引き続き唐津営業所、(元)・547が伊万里支所に所属しまして運行されておりましたが、・504が画像の「唐津うまかもん市場」ラッピングを施しておりましたが、現在は片側のみ「佐賀長崎デスティネーションキャンペーン」ラッピングを、
・547に関しましては、改造後は伊万里支所から前原営業所に転属しておりまして、さらに前原営業所から変わりました志摩→伊都営業所所属で以下画像のように福岡200か29-78に車番が改められております。
所で、これは以前SNS情報で明らかになりましたが、その内容が「UAはスペースランナー違います」と言う返信があっておりました。 そのため調べますと、スペースランナーと称するようになったのはこのPKG-規制からでありまして、それまではUA/RAなどと称されておりました。ご覧の皆様も以上の面に関しましては気を付けていただきたいと思いますし、存じていただければとも思っております。
(日産ディーゼルUA、福岡200か・696、KL-UA452TAN)
今回は、昭和バスの特定車両から路線車両に改造されました日産ディーゼルスペースランナー3台に関しましてご紹介しましたが、私自身これら元特定車の路線化改造は、経過すればいずれはあるのではないかとは思っておりましたが、その結果3台とも改造に至っておりますし、他の既存路線車両と同じような形で使用されている事が伺えるのではないでしょうか。けれども、実際それぞれ相違点もある部分は致し方ない所ではありますし、現在は既存車両と同じ形で運行されております元特定用でもありました3台ではありますが、これからも西九州道内路線の高速路線車両として連日お客さんを運んでいただきたい所ではあります。
※タイマー設定ミス(期日15日が16日に設定されていました)のため、全体公開が2時間以上遅れておりました、
申し訳ございません。