西鉄バス北九州の小倉（砂津）～黒崎・折尾間では、既存の「スマートループ塗装」・「赤バス塗装」に加えまして、「電車代替（代行）色」も存在しておりまして、当初からしますとこれまでよりもこの塗装の少なくなりながらも現在もこの塗装は健在でありまして、現在はラッピングを含めまして１２台見る事ができております。
この塗装は、平成４年に廃止されました、西日本鉄道（西鉄）北九州線の黒崎駅前～砂津間の代替交通機関として運行を始めたものでありまして、さらに平成１２年に廃止されました黒崎駅前～折尾間でも運行されるようにもなりまして、結果旧西鉄北九州線でありました区間ではこの塗装の車両が見る事ができるようになっておりまして、使用されております車両は当初はワンステップバスのみでありましたが、現在はノンステップバスも加わっております。
現在使用されております「電車代替色」の車１２台です。先述のように以下画像のワンステップバス・ノンステップバスの車両で構成されておりますが、画像のように第２世代にあたります日産ディーゼルのＫＬ－・ＡＤＧ－・ＰＫＧ－各規制の西日本車体（西工）９６ＭＣＢ型の車両が使用されておりまして、実際に運行区間でその姿を見る事ができるようになっておりまして、平成１７年・１８年に導入された車で構成されております。
（９２２１・ＫＬ－ＵＡ４５２ＭＡＮ）
（９２３０・ＫＬ－ＵＡ４５２ＭＡＮ）
（９３５０・ＫＬ－ＵＡ４５２ＭＡＮ）
（９３５１・ＫＬ－ＵＡ４５２ＭＡＮ）
（９３５２・ＫＬ－ＵＡ４５２ＭＡＮ）～ノンステップバス・画像なし
（９３５３・ＫＬ－ＵＡ４５２ＭＡＮ）～ノンステップバス
（９４１３・ＡＤＧ－ＲＡ２７３ＭＡＮ）
（９４１４・ＡＤＧ－ＲＡ２７３ＭＡＮ）
（９４１５・ＡＤＧ－ＲＡ２７３ＭＡＮ）～画像なし
（９４９０・ＰＫＧ－ＲＡ２７４ＭＡＮ）～「１番」以外の路線で運行時
（９４９１・ＰＫＧ－ＲＡ２７４ＭＡＮ）～フルラッピング
（９４９２・ＰＫＧ－ＲＡ２７４ＭＡＮ）
尚、このうちのＫＬ－規制（ＫＬ－ＵＡ４５２ＭＡＮ）の車では以下画像のように一部の車両におきまして「スマートループ塗装」の車両に変更されております。それに伴いまして、画像のように北九州市内各地におきまして見る事ができております。
（９２２３）
（９２２６）
（９２２８）
（９２２９）
さらに、令和元年では２台の車におきまして「スマートループ塗装」化されております。しかも、１台はＰＫＧ－規制のノンステップバス、もう１台も同じくＰＫＧ－規制のワンステップバスでありまして、ＰＫＧ－規制のワンステップバスの方は既存の車と違和感ないような形となっているそうでもあります。
（９４８８・ＰＫＧ－ＲＡ２７４ＭＡＮ）～ノンステップバス
（「電車代替色」時代）
（９４８９・ＰＫＧ－ＲＡ２７４ＭＡＮ）～「スマートループ塗装」を収めておりませんので、「電車代替色」のみをご紹介します
一方、それらに対しまして、初代「電車代行」専用車として導入されました日産ディーゼルＪＭ（Ｕ－ＪＭ２１０ＧＴＮ改）は既に平成２４年までに全廃となってしまっておりまして、画像のような車両ももう北九州市内では見る事ができなくなっておりますが、ここからは初代「電車代行」専用車に限りまして皆様にご紹介してまいります。
（６７３３）
（６７６０）
これら車は、ワンステップバスとして導入されておりましたが、このタイプの車は西工ＳＲ架装車をベースにしました、いわゆる先駆けの車でもありました。と言いますのも、当時は床を低くする事も難しいとさえも言われていた頃でもありましたので、この導入に際しましては、西鉄と西日本車体、そして日産ディーゼルとの共同開発の末に登場した車でもありました。
この「電車代行」としての導入台数は合計５１台（平成４年５０台・平成５年他路線からの転用で１台）でありまして、冒頭からご紹介しております小倉（砂津）～黒崎～折尾間で運行されておりまして、それだけ多くの「電車代替色」が、かつての路面電車が運行されていた区間におきまして見る事ができておりました。
しかし、このうちの半数の２６台が以下画像の「赤バス塗装」に塗り替えられましたり、引き続き「電車代替色」として残ったもあったりもしておりましたが、先述のように平成２４年までに全廃となってしまいまして、この姿を見る事はありません。
（「赤バス塗装」・６７４４）
（同・６７４８）
現在、この塗装として残っております車両は、ご紹介しておりますように１２台（ラッピングを施した車両を含みます）でありまして、一時期見られておりました「電車代行色」から「スマートループ塗装」の車両への塗り替えも止まっているようであります。一時「スマートループ塗装」に塗り替えられる車が出ていた際には、この塗装自体が全廃になるのでは？とさえも思われましたが、しばらくもこの状態は変わらないようではあるようです。
今回は「電車代替色」の現在・過去の路線車両に関しましてご紹介しましたが、冒頭にもご紹介しましたように、現在のこのカラーであります１２台は第２世代でありまして、この塗装自体も更新されない限りはそのままで維持された状態で全うされるようであります。しかもその「電車代替色」の中にはノンステップバスも存在しておりますので、より貴重さも伺える所ではないでしょうか。ただ、この塗装車も数年の間にこの塗装のままで全うされる事で姿を消しかねないだけに、先述のように新たな車を導入した際にそのカラーで導入されるなどしまして、路面電車代行として使用されている証をいつまでも残していただきたいものであります。
