九商フェリーが運航します熊本港~島原港の航路は、所要約1時間で運賃が890円(2等)でありますが、熊本フェリーが運航します、熊本港~島原港間の航路「オーシャンアロー」は運賃は1100円かかるものの、所要時間は九商フェリーよりも半分の所要時間でありますわずか30分で結んでおりまして、まさに高速フェリーならではな所を見せております。
この区間と言いますと、4月中まではカモメと楽しむ事ができておりまして、両方のフェリーではカモメと戯れる姿を見る事ができておりまして、かっぱえびせんがよく売れております(九商フェリー時)。それにしても、乗船しまして思うのですが、カモメ自体も慣れているなとも感じさせる所ではあります・・・。
(平成24年九商フェリー乗船時撮影)
そんな「オーシャンアロー」利用者向けのシャトルバスとして平成26年9月末まで運行されておりましたのが、同じく九州産交グループであります、九州産交バスが運行します、「オーシャンアローシャトル」でありました。今回は、その「オーシャンアローシャトル」に関しましてご紹介してまいります。
この「オーシャンアローシャトル」は、熊本港~本渡港間で運航されておりました「マリンビュー」から取りました「マリンビューシャトル」から改称されたものでありまして、交通センター熊本港間を結びます、画像の「S3-2」(旧「西7」)系統とは別に5往復運行されておりました。
またこのシャトルバスは、熊本交通センター~熊本港間に熊本駅前しか停車せず、加えまして熊本駅前では乗車・降車のみと言う形で運行されておりまして、まさにシャトルバスであった事が伺えておりましたが、九州地区の乗り放題券であります「SUNQパス」は使用する事が可能(熊本フェリー「オーシャンアロー」でも使えます)であるのに対しまして、熊本地区の乗り放題券であります「わくわく1(2)dayパス」と言ったものは使用できないのが特徴でありまして、通常の路線バスとは違った姿が見られておりました。
使用車両は、運行開始当初は日野ブルーリボンのショートタイプが使用されておりましたが、その後は画像の1998年式のネオプラン社製ベンツノンステップバス(画像は熊本22か32-65、N4011)が平成26年まで使用されておりました。
この車は、導入当初熊本営業所と山鹿営業所に各1台ずつ配置されまして、熊本市内近郊で運行されておりましたが、メンテナンスなどの面から予備車扱いとなっておりました。しかし、その後山鹿営業所所属車も熊本営業所に転属、2台ともがシャトルバスに使用されるようになっておりました。
また、この車の特徴は、画像のように何と言いましてもノンステップバスであるために車高が低く、弱者の方には優しい設備となっております。また、両側窓が広いため、眺めに関してはいいのではないかと思います。さらにAT車となっているため、ギアチェンジのショックが少ないのも特徴でもありました。
しかし、平成25年夏に1台、翌平成26年に入りましてからももう1台も運用を離脱・廃車となりまして、結果「オーシャンアローシャトル」は後述の車が転用される事となりました。
ベンツノンステップバスに代わりまして運行されるようになりましたのは、「空港リムジン」から転用されました、画像の日野ブルーリボン(熊本200か・270、KL-HU2PREA、画像は「空港リムジン」時代)が使用されておりましたが、残念ながら平成26年9月30日の運行を持って運行終了と言う事になりました。尚、車体はそれに向けたラッピングも施されていたのが特徴でありましたが、運行終了後この車はその下の画像にありますように教習車に転用されております。
この「オーシャンアローシャトル」も、私自身も何度か利用した事がありましたが、このうち熊本駅前までノンストップであるため、早く行かれるからと言う事で初めて利用しました際に乗車しましたが、この時に所持しておりました「わくわく1dayパス」は使用できない事が判明しましてから、結局別に運賃を支払わなければいけないと言った事もあった事から、正直通常の路線バスでは使用できるのになあと思ったほどでもあった事が思い出されます。