これまでも当ブログでご紹介しておりますように、西肥自動車(西肥バス)のうち、旧佐世保市交通局(佐世保市営バス)からの移譲された部門と言いますと、現在は子会社でありましたさせぼバスが運行を委託する形で運行されておりまして、ほとんどの車が旧佐世保市営バスからの塗装を引き継ぎまして運行されておりまして、運行から1年半経過しようとします今でも見る事ができております。
しかし、番外でもご紹介しましたように、このほど画像1にもありますようにさせぼバス委託向けの車両(F690・三菱PJ-MP35JM)が運行を始めておりまして、「シルバーブルー塗装」に旧佐世保市営バス系にも見られますクリーム塗装や、同じく旧佐世保市営バス系で見られます水色の「S」をかたどった所も見られておりまして、今後導入されます車、加えまして既存の車両でこういった塗装が見られるようになるのではないかと思われます。
それでも、旧佐世保市営バス時代には、させぼバスを加えまして、京王グループや東京都交通局(都営バス)・神奈川中央交通(神奈中)などからの移籍車を多く導入されておりまして、上の画像1の新塗装でありますF690を含めまして、画像2のN855(元京王バス・日産デKL-JP252NAN)、以下画像のN859(日産デKL-JP252NAN改)やZ949(いすゞPDG-LR234J2)のように都営バスからの移籍車も見られておりまして、車両の若返りも図っておりました。
(N859)
(Z949)
さて、旧佐世保市営バス系そんな移籍車両の中には、床が木の板張りである車も、一般路線バスにおきまして、古い車ほどかつては存在しておりまして、こちらの場合はフローリングとは違いまして純板張りである分よりその車自体が古い印象さえも感じられるほどでもありました。
そう言った事もありまして、今回ご紹介しますのは、旧佐世保市営バスに都営バスから移籍導入の上存在しておりました、タイトルにもありますように車内の床が板張りの車でありました三菱エアロスターの市919号(P-MP218K)を皆様にご紹介してまいります。


この車は昭和62年式でありまして、都営バスでは「グリーンシャトル」の愛称で運行されていた車でもありまして、新製導入は渋谷営業所、「都01」系統などで渋谷駅~六本木~新橋駅間などで運行されておりました。そのため、車両の前面には「グリーンシャトル」の愛称表示が出るようになっていた表示器、また従来の三菱エアロスターとは違いまして角目2灯・銀バンパーであったのが外観の特徴でありましたし、サスペンションが板バネ車であったのも特徴でありました。
その後、平成10年に旧佐世保市営バスに移籍しまして、佐世保市内の路線に使用されておりました。その際には、愛称表示器も撤去されましたが、ヘッドライトやバンパーはかつての名残を残しておりました。
車内は、ハイバックシートであるとともに、これまでも述べておりますように床が木の板張りであったのが特徴であります。実際に車内を見ましても、フローリングとは一見違ったような姿である事が伺う事ができるのではないかと思います。実際に昔のバスでは、このような床が多くあったようですが、このようなタイプが都営バスの「グリーンシャトル」でも見られていた訳ですので、より変わった所が伺えていたのではなかったかとも思います。


(板張りアップ)
この車は、新たな移籍車の導入によりまして平成24年に廃車となりましたが、東京・佐世保と25年にわたりましてよく活躍してきたなと言う印象であります。やはり、今では珍しい床が板張りの車でありましたし板バネ車と本当に貴重であった事には変わりなかったでしょうか。