NO.2132 九州産交バス「九州横断バス」熊本~別府乗車記(後編、瀬の本~湯布院~別府乗車編) | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 九州産交バスが運行します、熊本~阿蘇~黒川温泉~湯布院~別府間を運行しております定期観光バスであります「九州横断バス」の乗車の話題、前編をご紹介しましたNO.2131では熊本~阿蘇~黒川~瀬の本間に関しましてご紹介しました。

 

 この「九州横断バス」は、旧九州国際観光バス時代から運行されております定期観光バスでありまして、かつては長崎~雲仙~島原~熊本~阿蘇~湯布院~別府間を複数の系統で運行されておりまして、島原~熊本間に関しましてはフェリーを利用しまして天草経由で運行されていた事さえもあったほどでありまして、かつては阿蘇山観光もできる食事付きの便も存在していたほどでしたが、現在はその下の表にもありますように、熊本~別府間が1往復、熊本~湯布院間が2往復で運行されております。

 

 (運行区間)~1・3・6・8号、熊本~湯布院 2・7号、熊本~別府

 熊本駅~熊本交通センター~阿蘇くまもと空港~(ミルクロード)~阿蘇駅前~南小国町役場前~黒川温泉~瀬の本~牧の戸峠~くじゅう登山口~小田の池~湯布院駅前BC~鉄輪~別府交通センター~別府北浜~別府駅前本町

 

 現在の運行形態は、所要時間が長い事もありまして、熊本~別府間が2日かけて片道ずつで運行熊本~湯布院間は1往復が同じく2日かけて片道で運行(湯布院~別府間で回送あり)、もう1往復が1日かけて往復する形となっておりまして、これらは途中交代等はなく運行されております。

 

 また、今回乗車しましたヒュンダイユニバース(熊本200か・882、LDG-RD00)の車内各座席にはコンセントが後付けされておりまして、長時間利用する事もありまして、電源の心配がないというのがいいのではないでしょうか。

 

 そして、前回ご紹介しました区間には、阿蘇の外輪山を抜けて行く区間もありまして、画像のような光景を見る事ができておりましたし、

 

 (大観峰付近)

 

 私自身、実は行った事がありませんでした黒川温泉の姿をも見る事もできておりまして、正直こう言った所に全国的にも有名な温泉地が存在しているんだなという事を実感しておりました。それほど、私自身がこれまでも出向いた事がなかった区間を「九州横断バス」は運行されておりますので、今回ご紹介します後編とともに新鮮な感じがしていたほどでもありました。

 

 (茅葺屋根のバス停)

 

 (奥に見えますのが温泉街です)

 

 

 さて、ここまで前回ご紹介しました、熊本~阿蘇~黒川~瀬の本間の前編に関しましてご紹介しましたが、今回後編では瀬の本~湯布院~別府間に関しましてご紹介してまいります。尚、今回は掲載画像も多く、文章もその分長くなっておりますが、最後までお付き合いただければ幸いでもあります。

 

 

 前回は、今回2回目の休憩場所であります、瀬の本バス停にあります「三愛レストハウス」にやって来ました所までをご紹介しておりましたが・・・

 

 (瀬の本バス停)

 

 その「三愛レストハウス」とは、「三愛」と聞いてピンと来られた方もいらっしゃるのではないかとは思いますが、福岡・佐賀県など全国各地で展開しております「三愛石油」と同じ「リコー三愛グループ」であり、OA機器メーカーの「リコー」の子会社であります「三愛観光」が運営しますレストラン・土産物店・ガソリンスタンドがあります休憩施設でありまして、多客期には多くの方々が利用されております。

 

 そんな「三愛レストハウス」があります場所は、「やまなみハイウェイ」沿いの「瀬の本高原」と呼ばれる場所に存在しておりまして、標高も993メートルの所に設けられております。よく見ますと、くじゅうの山並みを望む事もできておりまして、天気が良ければまだ美しい姿をも見る事ができているそうでもあります(実際に売店の方と話をした際に述べられておりました)。

 

 この「三愛レストハウス」の中には、先述のようにレストランや売店が設けられておりますが、さらにはコンビニ(「Yショップ」)も施設内に設けられております。ただ、これらは営業時間が設けられておりますので注意が必要であります。私も、ここで食料を購入しましたし、外の売店でもソフトクリームを寒い中購入しておりました。

 

 

 あっという間に瀬の本での休憩を終えまして、さらに2名の乗客を新たに乗せまして、そして車はすぐ大分県に入りまして、「やまなみハイウェイ」を北上しながら登って行きます。登る際には、ヒュンダイユニバースならではの軽やかな走りがここでも発揮されておりまして、画像は瀬の本高原を通過しましてこれからご紹介します「牧ノ戸峠」に差し掛かる所でありますが、画像のような眺めを見る事ができておりました。

 

 瀬の本を発ちまして約15分、車は九重町の「牧ノ戸峠」にやってまいりました。ここは標高1330メートルの所にありまして、今回の「九州横断バス」でも最高地点にもあたる所でもあるようでもあります。実際に、スマートフォンの高度計でも1330メートルを指しておりまして(少々の誤差はご了承ください)、こんな高い所に来た事を実感しておりました。

 

 (スマートフォン「標高計」アプリより)

 

 ここには、画像のように休憩所もありまして、この日は複数台の車が見られておりました。やはり、冬場という事もありまして、先述の瀬の本と同様そう多くはない事が伺えるようでしたが、多客期にあたりますとドライブやツーリング客などが利用されるようでもありまして、この時期が待ち遠しいのではないかとさえも思う所でありました。

 

 また、ここには「九州横断バス」以外にも路線バスのバス停が設けられておりますが、他には亀の井バス、そして日田バスから路線を引き継ぎました「九重町コミュニティバス」が運行されておりますが、冬季は運休となっておりまして、年中毎日運行されておりますのは「九州横断バス」のみとなっておりますので注意が必要であります。尚、かつては番外でもご紹介しておりましたように、福岡~湯布院線「ゆふいん号」がこの地まで運行された事もありましたが、現在は廃止されております。

 

 (湯布院・別府方面バス停)

 

 (現在も残る日田バスバス停)~現在は九重町コミュニティバスに移管

 

 

 「牧ノ戸峠」を過ぎますと、今度は「やまなみハイウェイ」を下ってまいります。通りには、画像のように湯煙の姿を見る事ができておりまして、温泉地がその先にある事を伺わせておりました。

 

 下ってまいりますと、くじゅう登山口バス停にやってまいります。ここは長者原地区にあたる所でありまして、今回は進行方向左側に座っておりましたので、その下の画像にもありますように「レストハウスやまなみ」の画像を収めておりましたが、反対側には「長者原ヘルスセンター」や「ドライブステイみやま」と呼ばれる施設も存在しておりまして、くじゅう連山の登山にもってこいの場所が存在している場所でもあります。

 

 (バス停)

 

 (「レストハウスやまなみ」)

 

 

 そのくじゅう連山の姿を見ながら、車は「やまなみハイウェイ」をさらに北上してまいります。それにしても、この時は雪が降ってもいませんでしたので、雪化粧と言った姿を見る事はありませんでしたが、もしも雪が降っていたり、積もっていたりしておりますとどんな光景になるのだろうかとも思ったほどでありました。

 

 

 そして、くじゅう登山口バス停の次のバス停であります飯田(はんだ)高原バス停にやってまいりまして、ここで乗客が1名乗車されました。やはり冬場という事もありまして、少々さみしい印象さえも感じさせられましたが、春~夏場となりますと、その下の画像にもありますドライブインもツーリングやドライブ客などによりまして賑やかな姿が見られるのではないかと思われます。

 

 (バス停)

 

 (バス停周辺)

 

 (バス停の先にありますドライブイン)

 

 

 飯田高原バス停から約15分、車は小田の池バス停にやってまいりました。「九州横断バス」の別府発着便は、ここにあります駐車場で約10分間トイレ休憩を行います。

 

 (駐車場で最後の休憩を行います)

 

 ここには、その名の通り駐車場の奥に「小田の池」もありまして、休日にはバス釣りなどでも賑わう場所でもあります。ただ、この日は駐車している車もおらず、正直寂しい姿が見られておりました。

 

 ここには、「小田の池レストハウス」という、レストランや土産物店もかつては存在しておりました。しかし、そんな施設は残念ながら閉店しているようでありまして、現在は自動販売機やトイレが残るのみとなっております。

 

 また、かつて「やまなみハイウェイ」が有料道路であった頃には、画像中央の位置に料金所も設けられておりました。実際に、かつての料金所があった証としまして道が部分的に広い部分が見られておりますが、こういったかつての証が残されておりますと、当時の有料道路時代の姿が偲ばれる所でもありますでしょうか。

 

 

 小田の池で休憩を終えますと、約20分ほどで由布院へとやってまいりました。この日の由布岳は画像のように雲に覆われておりまして、頂上の部分を望む事ができませんでしたが、この由布院からは由布岳の姿が詳しくみられる場所でもありますので、次回訪問時には詳しく見られる事を望みたい所でもありました。

 

 

 そんな由布岳が望めるところにありますのが、亀の井バスの湯布院駅前バスセンターでありますが、ここで数名ほどが下車されておりました。また、画像にはありませんがバスセンター内ではこの後高速路線バスに乗車される方で賑わっておりまして、相変わらず外国人観光客を中心に利用者が多い事も伺わせる所でもありました。

 

 (駐車場)~日田バスの「ゆふいん号」、大分交通の「エアライナー」の姿が見られます

 

 

 湯布院駅前バスセンターを発ちまして、別府まではいよいよ城島高原を越えますとあと一息であります。以下画像・最後の画像は「狭霧(さぎり)」の夕日の姿を収める事ができましたが、晴れ間も見られていた分、美しい姿をも収める事ができておりまして、昼に熊本を発ってもいるだけに、本当に長い時間乗車している事を実感させる姿ではなかったかと思います。

 

 

 こうして、熊本益城インターから約4時間30分、今回下車バス停であります鉄輪バス停にやってまいりました。運賃は熊本市内からでは4500円に迫っておりまして、それだけ長い時間乗車している証の部分ではなかったかとも思う所でもありました。尚、この後数名の乗客を残しまして、終点であります別府駅前本町へ向けてすぐに発車して行きました。

 

 (降車後)~隣のバイクに関しましてはご了承ください

 

 

 この後、私は別府交通センターへと足を運んでおりました。別府交通センターと言いますと、営業時間帯ならばお土産物やレストランもありますし、さらには「九州横断バス」をはじめ、大分交通・亀の井バスの路線バスも停車する所でもありますが、実は「九州横断バス」の車両が夜間滞泊する場所でもありまして、今回乗車のヒュンダイユニバースも収める事ができておりました。何と言いましても、片道であるとはいえ約5時間30分、途中山道もありながらも運行してきていた訳ですので、酷な所もありますので、正直一日お疲れさんという印象さえも感じさせていました。

 

 また、隣には熊本~湯布院間を運行してきておりましたいすゞガーラ(熊本200か10-73、KC-LV781R1)の姿もありました。この車も、ほぼ同じ区間を運行してきていた訳でもありましたので(湯布院~別府交通センター間回送)、こちらに対しましても一日お疲れさんという印象でもありました。尚、冒頭ご紹介しましたように運用はいずれも片道の運用でありまして、翌日復路を再び片道走って行く事にもなります。

 

 

 私自身にとりましても、今回初めて「九州横断バス」を熊本市内~別府市内間で利用させていただきましたが、大観峰や黒川温泉・瀬の本・飯田高原など途中初めて行く所もありましたので、正直こう言った所を運行しているんだという事を実感しました乗車ではなかったかとも思います。まさに、定期観光バスという事もありまして、観光地を行く路線バスみたいな感じも出ていたのが印象的でしたが、冬季という事もあり少々寂しい所もありましたので、次回乗車します際にはまだ暖かい時にも利用してみたいですし、ご覧の皆様も、今回ご紹介しました記事で利用してみたいとも思われた方もいらっしゃるのではないかとは思いますので、是非とも利用していただければとも思っております。