東京 池袋
炭火焼珈琲 蔵
カフェという言葉は、につかわしくなく、喫茶店、それも昔ながらの純喫茶だ。
ドアを開けると、シーンと静まり返った店内は、ティータイムではない時間ではあったが、まぁ、そこそこの混雑模様。
とは言え、ワイワイガヤガヤとした今どきのカフェと違い、しっとりと落ち着いているのだから、騒々しく話すという人もおらず、1人の時間も大切に過ごすことができる。
こういう喫茶店だからなのか、年齢層も幅広い。
焙煎されたコーヒーをいただいたが、とても深みのある味だ。
せっかくなので、スイーツもいただいた。
フードメニューは写真付きで見やすく、カレー、トースト、チーズトーストから、アイスクリーム、モンブランなど、種類はそう多くは無いものの、レトロ感があり、どれも美味しそうである。
プリン好きとしては嬉しい、昔懐かしいビジュアルをしたプリンがあり、迷わずオーダー。
琥珀色のデザート容器に入ってサーブされたプリンは、ぷるぷると言う動きもなくて、しっかりとそこに鎮座しているかのようだ。
プリンが800円と、リーズナブルと言う値段ではないが、結構な量である。
ホイップやさくらんぼなど、余計なものはなく、プリンのみ。
スプーンを入れると驚くほどの固さで、固いと言うよりも、もっちりとしている。
ひとさじ救って取り出すのが、ちょっと苦労と言うと大げさだろうか。
ねっとりとした食感で、卵の味が濃いと言うよりも、牛乳の濃厚な味が濃いような気がする。
まぁ、そんな味の能書きはいいとして、一言で言えば、かなりおいしい。
固いプリンが好きだと言うことも差し引いても、これは美味。
プリンなんて、お腹がいっぱいになるようなものではないと言う認識であったが、このプリンをいただいてみれば、ぎっしりと凝縮されて硬いと言う感じなので、ボリューム感はあり、お腹いっぱいになることがわかるだろう。
レトロな雰囲気の中でいただく、レトロなプリン。
落ち着く空間なので、プリンを食べるなどと言う目的ではなく、ゆっくりとコーヒーを飲んで休息したい、そんな場所だった。
050-5456-9128
東京都豊島区西池袋1-39-1



