口蹄疫の疑いを否定できない症例 | 河野しゅんじのブログ

口蹄疫の疑いを否定できない症例

本日、都城市の和牛繁殖農家(10頭:繁殖牛8頭、育成牛1頭、子牛1頭)から、
口蹄疫の疑いを否定できない症状の牛がいるとの報告がありました。



家畜保健衛生所が確認したところ、<微熱・食欲あり・流涎なし>という
症状ながら、5頭の牛の口内にただれが見つかり、シロとは判断し切れない
ことから、遺伝子検査のため動物衛生研究所に送付しました。
19:40発の飛行機で送り、結果は明日未明に判明するとのこと。


県では、19:30より口蹄疫防疫対策本部会議を開催し、万が一に備え、
地元の都城市等と連携しながら、新しい防疫マニュアルに沿った殺処分や
消毒ポイントの設置等の防疫措置、周辺農場への立ち入り検査などによる
浸潤状況調査等を行うよう、その準備状況について確認しました。


「口蹄疫の疑いを否定できない症例」という表現や、動衛研に送付したことを
もって、<クロの疑い濃厚>というわけではありませんので、御留意下さい。


新しい口蹄疫防疫マニュアルでは、昨年の教訓を踏まえ、早期発見・早期対応
を徹底する観点から、「口蹄疫の疑いを否定できない症例」については、
動衛研に送付し、その段階で検査結果を待つことなくプレスリリースも行い、
並行して防疫措置等の準備を進め、半径20km以内の農場に対する移動自粛
及び県内の家畜市場等の畜産関連行事の開催自粛の要請等を行うことにしています。


今回の情報提供や対応により、多くの皆さんに御心配をおかけしております。
結果的にシロとなれば、そして、今後こういう事例が積み重なってくれば、
場合によっては、大騒ぎし過ぎではないのか、そこまでやる必要があるのか、
という声が上がるかもしれません。オオカミ少年と言われるかもしれません。


しかし、今日の本部会議でも申し上げたのですが、こういう確認・準備作業を
徹底して繰り返していくことが、口蹄疫ウィルスの侵入という万が一に備える
こと、防疫の万全を期することにつながるものと考えています。

宮崎県としては、ひるむことなく、何度でも繰り返し繰り返し警戒態勢を敷くことに

しており、その意識を徹底するよう職員に指示しました。県民の皆さんには、

その点を御理解いただきますよう、お願いいたします。


祈る思いで、検査結果を待っています。