ものぐさ院長のWeb精神科外来

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愛知県の精神科、江南こころのクリニックの院長のブログ。
http://www.kounan-mental.com/
診察を受けているような気分で読んでいただけたら嬉しいです。

 管理人は愛知県にある江南こころのクリニックの院長です。
 
  • 江南こころのクリニックHP


  •  実際の診察では診ることのできる時間や人数も限られてしまうので、より多くの方に役立てるよう考えてこのブログを作りました。まるで診察を受けているような気分で読んでいただけたら嬉しいです。
     当院では、大人の発達障害、思春期、遺族外来に特に力を入れています。それぞれについてもブログで詳しく書いていけたらと思っています。

    ~遺族外来について~
     大切な方を亡くす、死別は人生において最も大きな悲しみの一つです。時にそれが引き金となって、精神的な病につながることもあります。その悲しみを乗り越えるお手伝いをさせていただくのが遺族外来です。
     まだまだ遺族外来を掲げる医療機関は少なく、少しでもお役に立てればと思います。

    テーマ:

     今日は自閉スペクトラム症について述べます。自閉スペクトラム症は発達障害の一種で、コミュケーション能力が苦手な一群をいいます。

    かつて「アスペルガー症候群」という表現をされていたものですが、最新のDSMという診断基準では、この表現が使われなくなっています。

     ただそれ以外の診断基準では「アスペルガー症候群」という名前が残っているものもあり、ちょっとややこしいですね。

     

     自閉スペクトラム症の方は相手の気持ちを汲んだり、空気や表情を読んだり、会話のキャッチボールをしたりすることが苦手です。また、言われたことを文字通りに取る傾向が強いので、皮肉が通じなかったり、相手の意図が伝わらなかったりします。

     本人には悪気がないのですが、こういったコミュニケーションの不器用さが「性格」の問題だと誤解されてしまうケースも多いようです。

     

     本人の立場からすれば、普通にしているつもりなのに突然相手に怒られたり、嫌われたりしてしまいます。そういう経験の積み重ねによって、他人と接すること事態に恐怖を感じてしまうことも少なくありません。まるで霧の中を歩いているようなものです。どこから何が出てくるかわからないのです。

     

     自閉スペクトラム症の方には、今のところ、これという特効薬はありません。「こういう場合は、こういう風に対応したよい」ということを一つ一つ覚えていくしかないのです。また周囲の方の理解も大きな力になると思います。コミュニケーションが不得意でも、時間をかけて解決していくことは可能です。暖かい目で見守っていくことで、本人も少しずつ前に進めると思います。

      

     江南こころのクリニック   ものぐさ院長

     

     

     

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