サザエさんは、ちびまるこちゃんと並んで、毎週、日曜日の楽しみにしているテレビアニメではあるのですが、サザエさんについて思ったことがある。というのは、波平も、マスオさんも、中小企業であろう会社に平穏無事に勤めているサラリーマンではあるのですが、会社帰りに、居酒屋で一杯やることが、波平も、マスオさんも多いのが気がかりなのである。たまには、穴子(あなご)さんも誘って、一杯やることもあります。アニメ中、マスオさんは、部屋の机で本を読んでいるシーンがたまにあるのですが、波平は、休みの日も、盆栽や囲碁など趣味に興じることが多く、あまり勉強力や学問を感じないのである。本物のサラリーマンは、土日も勉強を欠かさないと思うのである。サザエさんは、典型的な家父長制(社会学・法学)を各場面で表しているという指摘もありますが、波平もカツオが小学校のテストで、悪い点数を取ってきたら、怒るばかりで、合理的なそれを改善する対策やアドバイスをしないのが気がかりなのです。加えて、波平は、会社では、取締役とか部長とかの職には無さそうで、会社で威張れないのを、家では威張って、ストレスを発散しているような小人物のような気がするのです。さらに、波平は、カツオに対して、叱り飛ばすばかりで、合理的なアドバイスをする教養力もないし、常に家では感情の制御が利かず、怒っていることが多く、前頭前野が論理的に恒常的に非活性になっているか、前頭前野が物理的(容積または面積)に小さい可能性もあります。私も大学教授とかではないですが、代ゼミの浪人時代以降、大学を経て、社会人になっても、勉強は欠かさないでやるようにしています。フネも、サザエさんも楽しみといったら、デパートにたまに買い物に行くくらいですし、高尚な楽しみを知らないような気がするのです。確かに、明るい平穏無事な家族で、家族生活や友達との交流関係を楽しんでいる人生だとは思います。フネも、伊佐坂先生(→サザエさんの登場人物の中では屈指の教養人だと思う)の奥さんと板塀越しに、井戸端会議を楽しむなど各個の楽しみを持っているメンバーたちではあるとは思います。波平もマスオさんも、確実なサラリーマン生活が約束されているからこそ、子供を3人も作ったり、娘のサザエさんも、マスオさんとタラちゃんという子供をもうけることができており、最近の少子化のアンチテーゼとなりうる物語だと思うのです。最近は、派遣会社などの台頭で、先を見通せないサラリーマンが多く、家族関係をゆっくり形成したり、子供をたくさん産むという確固たる「見通し」が持てないから、少子化になってしまっているのだと思うのである。国の政策の問題ではないと思うのである。民民の問題だと思うのである。波平やマスオさんの時代は、終身雇用や年功序列などが、各会社で約束されていて、安定した家庭生活や安心して子供を産む土壌があったと思うのである。波平やマスオさんの共働きで、サザエさん家の家計収入は、1200万円~1500万円はあると思うのである。今、それだけの年収を上げられる家計が珍しくなってしまって、先が見通せない家計や人間が増えてしまって、結婚できない独身の人間や少子化になってしまったと思うのである。経営者側も、人間を採用したのであれば、責任がありますよね。中小企業なんか特に、人を使い捨てにしてしまって、大企業みたいな終身雇用や年功序列が表現されていないですよね。それが、晩婚化や少子化の原因となってしまっていると思います。波平も、マスオさんも、閉鎖オフィスで働いているサラリーマンで、病気もせずに生き残って、働けているだけで幸せとも言えます。少子化は、民民の問題で、資本主義では、もう取り返しがつかない問題になっていると思うのです。中央省庁は、日本では、資本主義(ex.株式制度)とか、せいぜい社会民主主義(ex.国民皆保険)とかいう指導原理で動いていると思います。それでは、もう少子化や晩婚化は解決できないと私は思っています。少子化の解決のキーワードは、「お金・見通し・安定・1億総中流」だと思っています。1家族は3~5人は子供をもうけるべきです。サザエさんは、良い意味でも、悪い意味でも、現代日本の問題点を解決するヒントを与えてくれていると思うのです。ところで、フジテレビのCMで最近盛んにやっている、サザエさんの舞台版(サザエさん役の藤原紀香と波平役の松平健が主演)は想像力が膨らむ感じで、内容も面白く、見てみたいものですね。
【AIによる本記事のまとめ】
国民的アニメ「サザエさん」は、現代社会の問題点を浮き彫りにしている。サザエさんの一家は、安定したサラリーマン家庭として描かれているが、現実では、終身雇用や年功序列が崩壊し、不安定な雇用環境が少子化を招いている。波平やマスオのように、安定した収入と将来の見通しがあれば、子供を安心して産み育てられる。しかし、現代では、派遣社員など不安定な雇用形態が増加し、結婚や出産をためらう人が増えている。少子化は、個人の責任ではなく、社会構造の問題であり、政府は、安定した雇用環境や経済的な支援を充実させる必要がある。サザエさんの舞台版は、藤原紀香と松平健の豪華共演で話題となっている。
【AIによる本記事への反対意見】
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サザエさん一家は、現代社会における理想的な家族像を提示しているという意見も理解できますが、現実には、波平やマスオさんのような安定した雇用は、もはや一般的ではなくなっており、多くの人が将来に対する不安を抱えています。そのため、サザエさん一家のような子供を複数持つ家庭は、もはや理想ではなく、現実的な目標として捉えることは難しいかもしれません。
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波平やマスオさんが、会社帰りに居酒屋で一杯やるシーンは、現代社会におけるストレス解消の一つの方法として描かれている可能性があります。しかし、現代社会では、仕事とプライベートの境界線が曖昧になり、長時間労働や過剰なストレスを抱える人が増えています。そのため、サザエさん一家のような、仕事とプライベートを明確に区別できるライフスタイルは、もはや理想とは言えないかもしれません。
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サザエさん一家は、伝統的な家父長制の家族像を提示しているという指摘は、現代社会においては、ジェンダー平等や多様性を重視する観点から、再考が必要かもしれません。現代社会では、女性も男性と同じように社会で活躍し、家事や育児を分担することが一般的になっています。そのため、サザエさん一家のような、男性が家長として権威を持つ家族像は、もはや時代遅れと言えるかもしれません。