セラミックス市福祉課から、手話通訳者派遣申請書のコピーがファックスされてきた。
セラミックス市では、派遣する手話通訳者に派遣申請書のコピーをファックスしている。
「希望通訳者等氏名」欄に俺の名前が記入されている。
内容欄に、「PSA値が上昇したため再診」と書かれている。
参考サイト
https://ohori-hosp.jp/division/urology/about-psa/
上記からの抜粋
ピー・エス・エー (PSA)」は前立腺特異抗原(prostate specific antigen)の英語の頭文字からとった略語です。PSAは男性だけにある前立腺という生殖器官で産生されるタンパク質で、精液の中に混じって、ゲル状の精液をさらさらにすることで精子の運動性を高める役割があると言われています。
抜粋ここまで。
セラミックス市民病院へ。待ち合わせは2階の泌尿器科受付。
男性ろう者が待合で座って待っていた。
「たいしさん、こんにちは」
初めまして、ですよね?
「こうやってお話するのは初めてですね」
ご指名いただいたようですね。
「はい。受診するのが泌尿器科ですから、男性通訳者じゃないと困るんです」
そうですよね。
診察室に呼ばれた。俺は通訳に徹しているので、下記は医師とろう男性の会話。
「PSA値は7.0まで下がりました」
よかった・・・
「10を超えて二桁になった時は心配しましたが、この検査結果なら、経過観察で良いと思います」
安心しました。
「当分は市民病院に来ていただく必要はありません」
はい・・・
「お住まいの近くのホームドクターに診てもらってください」
診察室を出ると、男性ろう者は安心したのか、饒舌になった。
<続く>