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ブログ記事「手話通訳者研修会で苦痛なこと」に、1234artさんからコメントをただいた。ありがとうございます。



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知りませんでした。

『ええやんか。声なしで。
喋りながら手話を表すの、苦痛なんや。』と。

今は地元難聴者と全く接する機会がなくなりましたが、
難聴者間での会話の時
それぞれの手話力に応じた会話方法をしていました。

1。主に口話と筆談で。
2。主に口話と筆談で、手話単語を併用する。
3。主に口話と手話で。

いずれの場合であったとしても
難聴度がほとんど聞こえない者同士であっても
口話が必ず使いますので、
『苦痛なんや。』が全く知りませんでした。




ちょっと補足説明が必要だと思います。

当然のことですが、手話通訳者派遣申込をするのは、所謂「ろう者」だけではありません。
難聴者協会の会議に手話通訳者として派遣されたことも、何度もあります。

手話通訳という場面では、相手(依頼者)によって表現そのものを変えます。
これができなければ、手話通訳者として一人前とは言えない。
「苦痛」というのは本音に近い。
しかしこれは、現実世界で、手話通訳者として、言ってはならないこと。
匿名ブログだから書けること。

『ええやんか。声なしで。喋りながら手話を表すの、苦痛なんや。』

この台詞を発した場面。これは通訳の場面ではありません。
ろう協と通研(手話通訳問題研究会)の合同研修。、
1234artさん、ぜひ一度機会を見つけて、この「合同研修」を見学してください。
発言する人間は、驚くほど少ない。
もっと言えば、手話世界の狂犬と議論する人間など、めったにいない。
珍しく、ろう協メンバーの一人と真剣な議論になった。
この時、手話通訳者に突然言われたのが、「たいしさん、声!」です。
はあ?
ここにいるのは、ろう協メンバーと有資格の手話通訳者だけやで。
声なんかいらんやろ。
と思った次第。

もし仮に、難聴者協会と通研の合同研修だったなら、
『ええやんか。声なしで。喋りながら手話を表すの、苦痛なんや。』

こんな台詞は吐きません。