小さい事が幸いしたのか、赤ちゃんはすんなり生まれました。10分くらいだったと思います。
想像と全然違う細く頼りない赤ん坊。でも、泣声はかなり堂々としていました。
TVで見るより少し甲高いけれど、赤ちゃんらしい産声でした。
「良かった。生きている。元気だ』
少しだけなでてあげて、そのまま保育器へ入れるために連れていかれました。
37W0D 男の子 身長40センチ 体重1450グラムでした。
荷物を取りに帰った母は、結局出産に間に合わず、
一通り終わって休んでいたところに母が駆けつけてくれました。
助産師さんも、お医者さんも若干、予期せぬ展開だったみたいです。
病理に出した胎盤を確認したところ、へその緒が胎盤の辺縁に近いところについていた事と、
最初から胎盤の接着があまかったこと、
途中胎盤の辺縁がめくれてしまった事が、赤ちゃんが小さかった理由だけれど
ここまで小さい理由にはならないと、1ヶ月検診で主治医から聞きました。
あの日、先生が帝王切開前に来てくれて良かった。
先生には、今でも感謝しています。
予想外の展開になりましたが、後から考えても、ラッキーな偶然も重なり、
これ以上ないタイミングで出産できました。
タイミングが悪ければ、赤ちゃんにとってもっと過酷な出産になっていたと思います。
今も昔も、100パーセント安全な出産はないのだと身にしみました。
生まれた赤ちゃんは、低体重児の為、そのままGCUと呼ばれるお部屋へ入院となりました。