今年の夏休みは四国へ行く事にした
私の両親は愛媛出身で、
子どもの頃は夏休みの間はずっと
松山のおじいちゃんの家で過ごした。
私の第二の故郷
大学生になってからは、
家族揃って出かける日も無くなって
愛媛にも行かなくなった。
そんなある日突然
おじいちゃんが死んだ。
原因が分からない位 突然死だった
きっと母は気丈にしているようで
パニックだったんだと思う。
私と弟に葬儀には行かなくていいと言った。
学生だったし、留守番しなさいと
最近、時々
おじいちゃんの事を思い出す
どうしてだろう…
村の村長さんをしていたおじいちゃんは
強くて頼り甲斐があって
孫には優しい人だった記憶がある
私が自信を失っている時
時々の声を思い出す
「お前はいい子だ。
じいちゃんは知っとる」
おんぶしてやるぞ、と背中を向けたおじいちゃん
母に怒られて、拗ねている私をおんぶして
近くを散歩してくれた。
言葉なんか無くても、
おじいちゃんの愛情を背中から沢山感じた
あの記憶を思い出す
私、おじいちゃんとちゃんとお別れしてない
ずっと我慢していた、寂しさみたいな物が
込み上げてくる
夏休みにお墓参りに行く事にした。
今はおじいちゃんもおばあちゃんも居ない故郷
あのお墓もいつか無くなるかもしれない
跡取りになる私の従姉妹は東京に住んでいて
お墓はいらないって言っているらしい…
置き去りになっている
子どもの頃の私を探して
もう大丈夫だよって言ってあげたい
お墓が無くなれば、
もう行く事も無くなるかもしれない故郷
ちゃんと区切りをつけよう
