はじめに

この記事はiGEM Advent calender 2022に掲載されます。

iGEMを知らない方にも分かりやすく説明いたしますので、よろしくお願いします。

 

iGEM Advent calenderにはiGEM経験者やこれからiGEMチームを作るぞという明るい記事が多いのですが、iGEMの立ち上げに完全に失敗した武内康平がなんで失敗したのかとかその他の話をまとめて見る記事です。

本当はいろいろあって絶対に書けないこともあるのでかなりマイルドにドロップアウトした過程を書いていきます。

ドロップアウトした人の記事だから、あんまり有益情報がないかもしれないですがぜひ最後までお読みください。

 

ちなみに締め切りまでに書きたいことが全部まとまらなかったので、シリーズ化して少しずつ書きためていくことにしました。

 

今回は大枠としてどんなことを書いていくのか書きました。

 

もっとこういうことが知りたいとかあったらコメントを頂きたいです。そのことについて可能な限り詳しく別の記事を書きます。

 

 

 

  タイトル説明

iGEM という合成生物学の国際大会があります。

大学生や大学院生、高校生向けの競技科学の一つです。

私はそのiGEMの北海道大学の立ち上げメンバーでしたが、カフェイン中毒と不眠になって心身ともに体調を崩したり、チームの足を引っ張っていると感じたりしたのでiGEMをやめていまいました。

 

そんな競技科学をドロップアウトした人がなんで失敗したのかとか、その後どんなことをしたのかということをまとめたいと思います。

 

  iGEM とは?

iGEMとは合成生物学の学生国際コンテストです。

具体的に何をしているかというと、遺伝子工学を使って作成したオリジナルの改変微生物や遺伝子パーツを作成してその独創性を競ったり、プロジェクト全体の完成度を競い合います。

 

これはいろんな人がネットに書いているので、特に別で記事を書くつもりはないです。

 

  なんでiGEMチームを立ち上げることになったのか

 

日本からは毎年8チームほどが出場していて、北海道大学でも2010年から2017年まで毎年出場していました。

しかし、諸般の事情でチームは解散状態となっていました。

 

2021年、1年生の春にキャンベル生物学を読む輪読会をやっていて、その中で主催者の人がiGEMをやってみないかと誘われチームを立ち上げることになりました。

 

当時のiGEMへのモチベーションとかも書いていきたいですね。

 

 

 

 

  立ち上げから最初の半年まで

 

立ち上げの最初にやったこととかをそういうことをまとめます。

ともかくこの期間の活動をまとめていきたいです。

コロナ禍真っ只中で道外から来たド素人がリーダーに導かれて頑張ったことも書きたいです。

 

 

 

 

  立ち上げ半年後からチーム離脱まで

 

運が悪かったのと打席に立つ回数が少なすぎたので、この半年は運を掴むためにひたすら頑張りました。

最後の2か月くらいは毎日夜3時まで作業をして、朝の8時に起きて授業と課題以外の時間を全部iGEMに注いでいました。

学内事務、渉外、実験計画づくり、助成金の申請書づくり、新歓準備などを引き受けて作業していました。

多分人生で一番頑張った気がします。

 

でも、その結果心身ともに体調を崩しました。

体調を崩してチームも崩壊して、授業に出れなくなって成績不振にもなったし本当に最悪の状況でした。

iGEMは体調を壊してまでやるものではなかったなあと思ってます。

カフェイン中毒になったせいで、コーヒーとかコーラ、コーヒー、お茶が飲めなくなったせいで人生の楽しみが減りました。

あと、カフェイン中毒のせいでメンタルも壊れかけたのですごいつらい思いもしました。

また、チームを崩壊させてしまったせいでいろんな人に迷惑をかけたのも本当に良くなかったと思ってます。

申し訳ありませんでした。

 

そんなことをとか具体的に何をがんばったのかまとめようと思います。

あと、頑張り方を間違えると痛い目を見ることも振り返ろうと思います。

 

 

 

  チーム離脱後の個人の活動について

 

この時期は体調回復につとめていた期間が半分くらいあります。

(未だに体調が完全に戻った感覚はなく、まだ療養をしてたりしてていつになったら体調が戻るのかなあと思い大学生活を過ごしています。)

 

また、この時期に研究資金を25万円獲得することに成功しました。

ビジネスコンテストに出まくってなんとか資金を獲得できたので、外部からなんとか資金を獲得できたのかなあと思っています。

他にも資金獲得に関することで書けることは多いので、ちゃんと記事にまとめます。

 

具体的なコンテストはテックプランターマリンテックグランプリです。

https://techplanter.com/marinetech/2022/

 

もしテック系の起業をしたかったら来年出場してみてもいいと思うし、iGEMの後もそのテーマを続けたい意欲があるなら出てもいいと思います。

リバネスとテックプランターに繋いでくれた東大IPCの方々には本当に恩しかないです。

まだ何も恩を返せてないからもう少し頑張らないとなあという感じですね。

 

 

 

  iGEMチーム立ち上げに必要だと思ったこと

iGEMの立ち上げに失敗した人から見るiGEMに必要なことを書いていこうと思います。

 

 

今のところ必要だと思うことは以下の4つです。

・PIを見つける

・いい仲間を見つける

・資金を見つける

・情報をたくさん手に入れられる環境を見つける

 

この4つのことについて詳しく書いていこうと思います。

 

個人的には合理的に頑張るだけ頑張ったらあとは運なんじゃないかと思うんですよね。

私の場合はiGEMをやっている間はとても運が悪かったと思います。

それは知識不足のせいで運が来ても気づかなかったり運を掴みにいく方法が分からなかったからだと考えています。

まあ高校出たての18歳の普通のガキンチョには知らないことだらけな状況が多すぎたよね

私はすごくすごく不器用なので、人間が向いていないので圧倒的仕方がない感

 

 

 

  日本で合成生物学のコミュニティを大きくするにはどうしたらいいだろう

 

合成生物学のコミュニティで日本で一番大きいのは今のところ生物工学会か分子生物学会だと思います。

それか細胞を創る会とかだと思います。

 

個人の感想で恐縮ですが、iGEM Japanはもっと大きくならなくちゃいけないと思います。

大きくするためには新規参入をするチームが増えてiGEMに出れるようになることが必要だと考えます。

私はiGEMやれるほどの能力と知識がなかったから仕方がないけど、私よりも才能も能力も努力量もある人たちが運が回ってこなかったせいで挫折しているのは本当にもったいないです。

 

そのためには輪読会とかMeetupでの参加率を増やして新規立ち上げの人たちに情報を供給してあげることが重要だと思います。

輪読会とかMeetupが情報をたくさん手に入れられる場所になれば、少しはiGEMを立ち上げる人が楽になると思います。

実際に自分も輪読会とかMeetupで色々な情報を知ることができたのでそれを実感してもらえるようなコンテンツを充実させたいと思います。

Meetupを運営する組織を立ち上げた話とかも書いてみたいと思います。

 

 

  最後に

これから記事を書いていくので失敗談を笑い飛ばしながらてみてください。

合成生物学で競技科学をするチームを立ち上げたいと思う人たちに役に立てばいいと思います。

よろしくお願いします。