『始める力 (幻冬舎新書)
行動科学マネジメントを教えられている石田淳さんの本。
この本の中でも、本の前後は「始めること」について書かれていますが、中盤は「行動科学マネジメント」について書かれており、自分にとっては以前読んだことの復習という感じでした。
それにしても石田さんの書かれていることが、とても共感できるのは、自分も同じように思い、感じていたことがあったからです。
営業という仕事をやっていると、いかに売上をあげるかというときに、たいてい「根性論」や「精神論」が出てくるのですが、自分にはそれがどうも腑に落ちませんでした。
というのも、根性さえあれば予算数字は達成するのか?
ある程度効果のある方法があって、それを成し遂げるための努力や根性は必要かもしれませんが、その前の方法を無視して根性論だけあげても変な方向に行ってしまうだけで、結局無意味では?
そう思い続けていたときに出会ったのが石田さんの「行動科学マネジメント」で、これを読んだ時は目に鱗ものでした。
そうこれ! これなんだよ!! と思い、それ以降、常に悪いにはそれなりの原因があり、それをきちんと改善して行動に移すことでなんとかなる。と思い続けてきました。
そんなこともあり石田淳さんの本は好んで読んでおり、この本も著者で選択して読んだ1冊になります。
この本のタイトルでもある「始める力」
それがなぜ必要なのか?
昔であればエスカレーター方式で役職も給料も上がって行ったので、上司や先輩の言うことを素直に聞いて仕事をやっていれば問題ありませんでしたが、今はそんな物は一切通じず自分で自分をマネジメントしてスキルをあげて行く必要があります。(フリーであったとしても、食っていくにはセルフマネジメントは必要です)
そのためには「始める力」が必要であると著者は言っています。
「小さな1歩」を踏み出すこと。
すなわち「始める」こと。
「始めさえすれば何でもできる」
そう、なんでもやっていきこの時代を乗り越えて行きましょう!!
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目次
第1章 「始める」とはなにか
第2章 「始めること」が難しい理由
第3章 行動科学マネジメントで「始める」を考える
第4章 「始める」ための17のヒント
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自分を伸ばす方法は自分で見つける。自分のことは自分で変えていく。そんな「超」がつくほどのセルフマネジメントの時代に突入しています
極めなくたって、中途半端にやるだけだって、何もしない人よりも確実にスキルはアップしていきます
やってみて三日坊主なら、それは必要のないものと判断するのも1つの方法
どんなに新しい画期的なことであっても、頭の中で考えているだけでは、あなたに進化は訪れません
何かを始められない言い訳として、 「意思の弱さ」を持ち出すのは最悪です
◆人が結果を出せない2つの理由
1.やり方がわからない
2.やり方は分かっていても続け方がわからない
環境が整わなければ人間は望ましい行動が取れない
仕事でミスをしたり、人とモメたりしたとき、それは、その人の態度や性格に問題があるのではなく、その人が取った行動に問題があります。だから、態度や性格について責めるのではなく、行動を直してもらえばいいのです
まず最初に「先行条件」があって、 「行動」が起こされ「結果」が出ます。そして、その結果が、次の行動を促す強い先行条件となります。つまり「続ける」力となります
◆始めるためのヒント
1.頑張らない
2.好きなことを犠牲にしない
3.ハードルを下げる
4.環境を整える
5.小さなゴールを作る
6.書き出して、メリットの確認
7.フライングで始めてしまう
8.仲間を作る
9.誘いに乗る癖をつける
10.形から入る(モデリング)
11.「おまかせコース」を利用する
12.経験者に教えてもらう
13.ライバル行動を封じ込める
14.成功体験を確認する
15.人と比較しない
16.記録し「見える化」する
17.便利ツールを活用する
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