不特定多数にストーカー行為を繰り返し
いつも皆から怒られているモコだが
彼は何度怒られても学ばない代わりに
怒られたことを根に持つこともないタイプである。
怒ったノラさんから
猫パンチの連打を食らっても
3秒後には
またノラさんにグイグイ迫るその姿を見ながら
この子の脳みそには
記憶力の機能がないのだろうか?
いや、それどころか
脳みそが入っていないのでは?と
思うことも。
兄弟猫のちゃちゃはすぐに
先住猫の性格や行動パターンを学び
更に
人間の行動パターンも学んで
時には我慢もする
気遣いの出来る男だというのに
この差は何だろう?と
不思議でしょうがない。
個性、性格、と言ってしまえばそれまでだけど
ここまで記憶力と自制心のないモコを見ると
よく1歳まで野良猫として生きてこられたもんだ、と思うのだ。

そんなモコだけど実は
記憶力が皆無、という訳ではない。
食に関しての記憶力だけは抜群で
大好物のマグロやカツオのたたきの匂いを嗅ぎつければ
たとえ寝ていても飛び起きて走ってくるし
いつものかつお節に
ちょっと安いかつお節を混ぜて出せば
一発で見抜き
いつものと違うでしょ、と抗議する。
何度怒られてもストーカー行為を止めず
何度怒られてもソファーで爪を研ぐのも止めないのに
食べる物に関してだけは
驚異的な記憶力と判断力を持っている、と思うと
本当に無駄な機能だけは高性能なんだから…と
呆れると共に
脳みそが入ってる証拠、と
少し安心するのである(笑)。

こつぶは
名前やエサ関連の言葉だけでなく
散歩、パチンコ、など
普通の猫では理解出来ない言葉も記憶し
大抵のことは言葉で理解する凄い猫だし
ちゃちゃも
こつぶと同じくらい
ボキャブラリーがあって
その上人間への気遣いもパーフェクトな凄い猫。
ノラさんは…今は耳が聞こえないけれど
かつては
こつぶの半分くらいの言葉を理解していたし
耳が聞こえなくなってからは
こうすればコミニケーションがとれる、という方法を次々と編み出し
人間を意のままに操る凄い猫である。
でも彼らは
食いつきの悪いエサにふりかけをかければ
すぐにごまかされるし
ちゅーるの味の違いにも気づかないで
何味だろうと夢中で舐めている。
ふりかけなんかでごまかされず
ちゅーるの味の違いにも敏感で
かつお節のブランドや
刺し身の種類、鮮度にこだわりを持っているのはモコだけ。
そう考えると
一番凄い脳みそを搭載してるのは
実はこの子なのかも、と思う今日この頃なのでありマス。