ワタシがウォーキングインストラクターになったワケ~出逢い編~

ワタシがウォーキングインストラクターになったワケ~告知編~

の続きです。

自分が置かれている状況から、「誰にも必要とされていない、いなくなってもいい存在だ。」と自分を大切に思うことが出来なくなっていた『おだっち』。

そんなおだっちに、どうにか明るく、笑顔が自然と生まれるようになって欲しいとお節介スイッチが入ったワタシ。

とにかく彼女と話すようにして、彼女に焦点を合わせて話すようにしていました。

徐々に明るくなっていったおだっち。

時間はかかりましたが、他のスタッフとも打ち解け、お客様より褒められる事もでてきたのです。

「松原さん、ワタシ、バイトに来て松原さんと話ている時が一番楽しいです。」

なんて嬉しい事もいってくれるようになっていました。

高校3年だったので、就職が決まればアルバイトも終了でしたが、「ワタシの事、卒業ギリギリまで使ってくれますか?」とおだっちから申し出てくれたのです。

「居場所ができたのが嬉しい。」

そんなことも言っていました。

ワタシが休みの日はまだ自分で考えて行動するということが出来なかったおだっちでしたが、それでも、新規採用アルバイトとして紹介されたときとは別人のようになっていました。

おだっち、卒業まで後3ヶ月となった時でした。

ワタシの異動が決まりました。

他のスタッフやアルバイトたちは、「松原さんがいなくなったらおだっちはすぐ辞めるだろう」と皆が言っていました。

ワタシもそう思っていました。

それだけ、ワタシが休みの日と、出勤しているときのおだっちには雰囲気に差があったというのです。

でも、おだっちの為に異動を拒否するワケにはいかなかったので、おだっちの卒業を見届けることなくワタシは異動したのです。

異動先は地域も変わるため、様子を見に行くということもそんなにできないところでした。

一ヶ月後、それでもお店のこと、おだっちのことが気になり他のスタッフと連絡を取った時のことです。

既に辞めているであろうと予想しつつ、おだっちのことを聞いて、驚きました。

「おだっちね、辞めずにまだいますよ。

松原さんがいなくなってからね、急に自分で考えて行動するようになったんです。」

話を聴いていて、おだっちのことを言っているとはとても思えないほどおだっちは主体的に行動できるようなっていたのです。

「『松原さんがいないからこそしっかりしなきゃ』って言ってね。

今じゃ貴重な戦力ですよ、おだっちは。

卒業でいなくなるなんて痛手ですよ。」

と。

驚きしまた。

ワタシの指示がないと動けなかったおだっちが、自分で考えて行動できるようなったのです。

ワタシがいなくなったからこそ、頑張らねばと...。

その姿、ワタシは想像して涙が出そうでした。

今度は、出口が見えず一人暗闇をさまようおだっちの痛みを感じた涙ではありませんでした。

そして、おだっちが卒業して半年もしないくらいだったと思います。

おだっちからプリクラが同封された手紙が届きました。

そこには『生まれて初めての彼氏ができました』と書いてありました。

あの、人とまともに会話ができなかったおだっち。

友達と呼べるような人もいないと言っていたのに、同封されていたプリクラは会社の同僚なのかとても楽しそうに数人で映っていたり、彼氏とのツーショットだったりと楽しそうなおだっちが映っていました。

そこに映るおだっちは居場所がないとうつむくことはもうないように見えました。

そしてその3年後くらいだったと思います。

おだっちから結婚式の招待状が届きました。

添えられていた手紙には『わたし、ママになるんです』と幸せそうな顔をしたプリクラが張られていました。



関わったアルバイトは他にも沢山いましたし、中々一筋縄にはいかないアルバイトは他にもいましたが、おだっちは特にワタシの中ではパワーを使ったアルバイトでした。

今振り返ってみると、おだっちが成長するのと一緒にワタシも成長させてられていたように思えます。


異動する時におだっちから手紙をもらっていたのです。

その手紙にはこう書かれていました。

『松原さんが「ワタシはおだっちが大好きだよ」と言ってくれた時、涙が出そうなほど嬉しかったです。』

その文章を見て、ワタシはまた涙が溢れてしまいました。



ワタシはおだっちをはじめとした、新人スタッフやアルバイトとの出逢いで感じたことがあります。

魅力がない人なんて誰一人としていない。

自分の魅力に気がついて、自信を持ち始めると人は一気に輝きのオーラを出し始めて本当に魅力的になります。

その瞬間や、ステップを踏んでいる最中の人を見ることが出来るというのは本当に幸せなことだなと思えました。

そんな経験から、いつか人を笑顔に出来る仕事をしたいとどこかで思うようになっていたのだと思うのです。

ただ、自分の魅力は自分じゃ気づけない。

自分の魅力を認め、気づかせてくれて、磨きをかけるキッカケを与えてくれるのは自分以外の人だと思います。

なので、自分の魅力に気づかせてくれる人に出逢えるかどうかってとても大切だと思うのです。

そんな出逢いはいつでも向こうからやってきてくれるとは限りません。

『ワタシはここにいます!』と、魅力に気づいていなくても、何かしらの手段で人を惹き付けるものを持っていると、自分の魅力に気づかせてくれる人に出逢いやすくなると思うのです。

そんな出逢いをもたらせてくれるのが『笑顔』だと思います。

アナタに出逢いたい!

今、意識してそうは思っていなくても、どこかで誰かがきっとそう思ってくれているはずです。

なので、その人に笑顔で教えてあげて欲しいのです。

『ワタシはここにいます』と。


でも、笑顔っていつでも出せないです、正直。

悲しい思いをしたり、失敗して塞ぎ込んでいるときって中々笑顔ってだせないです。

そんな時でも、一瞬で笑顔になれる魔法を掛けてくれるのが『見た目』だと思える経験をその後にさせていただくことができました。

見た目をよくする手段の一つとして、姿勢と歩き方をワタシは人に教える仕事を選びました。

『見た目』で一瞬にして笑顔になれると実感した経験、これもワタシのストーリーの一つなのですが、それは、また別のお話しです(^_-)☆

 

こうして、なぜ、自分が今の道を選んだのかを洗い出すことも大切ですね。

 

ここまでの長文を最後まで読んでくださり本当に、本当にありがとうございます。

 

最後にとっても大切にしている言葉で締めさせていただきます。

 

「桃李もの言わざれども下自ずから蹊を成す」

 

 

 

今の自分の原点を思い出し、胸に刻むきっかけをくださったユタカペイント株式会社の金井社長に感謝します。



松原 永美里