職業柄人からお話を聞く機会が多いのですが、
AVの影響受け過ぎな気が…?
と思うことが増えました。
この記事では軽く、その影響をお話したいと思います。
例えば、
・性感帯を触るとすぐに喘ぐ
・イキたい時にイケる
・挿入は気持ち良いものだ
とか…
これ、開発してる人じゃないと無理だと思うんですよ。
AVに出演する方々と、そうでない方々の感覚は違います。
男性ならアナル、女性なら膣と考えてもらうと分かりやすいかもしれません。
処女の時、どうでしたか?
オナニーで絶頂の感覚を知っている人なら、人に触られても「なんとなく気持ち良いかも」くらいの感想だと思います。
けれど自分でも触ったことが無い場所に他人にいきなり触れられて、本当にすぐに気持ち良くなるかは…分かりませんよね。
イキたい時にイケる、というのも、自分の体が「何をしたら興奮できてイケるのか理解している」方です。
私が出会ったなかには「あれっ、よく分かんないけどなんか気持ちイイ!!」「もしかして、今のが…?」ときっかけを掴んでくださる方が多いのですが、性欲強めだったりオナニーの回数が多い傾向にあります。
一度「痛い、苦しい、気持ち悪い」のイメージを持ってしまうと快感からどんどん遠ざかってしまうのが心苦しいところです。
それを覆す程の安心感、快感、弛緩、開放感などがないと厳しいかもしれませんが、信頼関係を築くことが出来ればクリアできます。
個人の感覚まではどうしようもないので…私の場合は出来るだけ不安にさせない、不快に思われないように気をつけています。
ここで本題に入ります。
実際の性感マッサージはAVみたいにすぐに性感帯を触らないし、感度を高めるためのものであるので積極的にグイグイいくことはほとんどありません。
あとかなり静かです。
会話しながらマッサージを受けたいという方もいれば、体を解されていつの間にか寝落ちされる方もいます。
性感に入ってからは不安を取り除くための声掛けはしますが基本無言です。
何故かというと、「本人の世界観を邪魔しないため」です。
SEXやオナニーに限らず、何かに集中したい時に人は呼吸を止めたり体を硬直させたり目を瞑ったり無言になるという方が多いですが、中イキや前立腺でも同じことが言えます。
「ここが気持ちいいでしょ」「感じてるんですね」「今どうなってるか分かりますか?」というような声掛けは、本人が望まない限りしない方がいい…というのが私の考えです。
もちろん、他の方がどんな風にマッサージや性感開発をしているのかは分かりません。
「こうあるべき!」を人に押し付けたりはしないので、私の考えが正しい訳でもありません。
本当に開発をしたことがない方の場合は、
「これは気持ちいいのか?」
「痛くないか、不安ではないか?」
「何も分からないけど、嫌な感じでは無い」
「これからどうなる?」
と快感よりも不安や疑問が湧いてくることでしょう。
それが第一歩です。
皆初めは初心者です。
自問自答することにより、自分という人間を理解出来るようになるのです。
性感開発やマッサージはその人のために行うものなので、パフォーマンス的な騒がしさは必要ありません。
イケる体になるためのお手伝いですから、押し付けるような接し方はむしろ逆効果です。
AVのように激しい感じ方をする人もいれば、声を出さず自分の意識に集中して静かに絶頂する人もいます。
性感マッサージできるよ、中イキ誘導できるよ、といって近付いてくる方は多少下心もあるのでしょうが、余程巧妙に隠さない限り邪な心の持ち主かは言動で判断出来ると思います。
自分勝手にならず謙虚な気持ちでいたいものですね。
…というお話でした。
AVは観ている方に性的興奮をさせるためのエンターテインメントということを忘れてはなりません。
「AVではこれで気持ちよさそうにしていた」という方が一定数いますが、目の前の方はAV女優さんでも男優さんでもありません。
「あれは本当に気持ち良いのか?」
くらいで、実際のプレイではおそるおそる…の感覚が良い場合もあります。
目の前の方に集中!!!