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2011-02-07 20:41:06

『ダヤン・カフェ わちふぃーるどのお菓子』

テーマ:グルメ・料理・ドリンク

2月に入ると、どっちを向いてもチョコ!
と、バレンタイン商戦まっさかりになってしまうのだけれど、チョコが主流とはいえ、それ以外のお菓子も健闘しているもよう。
地域でいよかんスイーツに力を入れているなんてニュースも今日は読んだ。
掲載されていた写真はチョコのチョの字もないようで、まあ、いよかんなんだよね、きっと。
(好きだとも、いよかん!)

甘いものが苦手な人はさておいて、チョコが嫌いという人はあまりいないかもしれないが、それでも、これだけあたりにチョコがあふれまくってしまうと、
「う~ん、なんかちょっと違うものがいいかなー」
とあまのじゃくなキモチが起こってくる事は、確かにある。

バレンタインは、本来、女性が男性に告白してもいい日!
ということだが、最近は「友チョコ」などというものもあるそうで、ま、要するに、love であるかどうかはともかく、好きな人に「好きだよー!」という日になりつつある気がする。
なので、ここはチョコにこだわることなく、おしゃれなカフェっぽい雰囲気を演出すると、ちょっといいかもしれない。
もちろん、カフェに行っちゃってもいいし、お菓子作りやれますな人なら、何か作ってみるのもやっぱり楽しそうだ。

私はお菓子作りなどする方ではないが、こういう本は見ていても楽しいので、ほろほろとページをめくりつつ、ダヤンといっしょに「食べたいなあ、おなかすいたなあ」などと小声で言ってみる。
本書に載っているお菓子は、他のダヤンの物語に登場したようなものもあれば、そうでないかもというのもあるが、まず、2/3はダヤンではなく、ダヤン以外の誰かがタシルやわちふぃーるどのどこかで、作っているだろう。
まーシィのおかあさんとかね。
そんな想像をふくらませるのも、また楽し。


ダヤンカフェ―わちふぃーるどのお菓子/池田 あきこ
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2011-01-31 19:35:41

『ムーミンママのお料理の本』 要するに北欧の料理

テーマ:グルメ・料理・ドリンク

日本ではたぶん、アニメの方がだんぜん有名なムーミンなのであるが、関連書としてこんな本があるのをご存じだろうか。
ムーミンママのお料理の本!
おおー。

といっても、かれらが冬眠の時に食べる松葉の料理ではない。
さすがにそれは、人間は食べられないからねえ。
そう、内容は、北欧の家庭料理の本なのだ。
実際、ムーミン(アニメではなく本の方ね)に、どれほど料理のシーンが出てきたかはあまり印象になく、実は一番記憶に強く残っているのが、前述の松葉になってしまうのだけれど、
ムーミンママがいかに家庭的なひと(?)かは、言うまでもないだろう。
ゆえに、彼女が日々家族に出している料理はこんなかなあ、とイメージしてもいいと思うのだ。

だがしかし、レシピ通りに作って日本人の口にあうかというと、疑問な部分もある。
もちろん、美味しいものもたくさんあるんだけど、これは~? というものもあるのだ。

そもそも、本日なにゆえこの本を思い出したかといえば、ちと、この頃ケルトものなどを続けて読んでいて、ケルトの神にはダグザという太鼓腹の御仁がいるのだが、この神が大変おかゆ好きだという事になっているのですな。
一方、北欧の児童文学ではえてして(いや、イギリスとかもか)、子供はお粥がきらい!(でも朝食に出てくる)というシーンがある。
シリアルではなく、あくまでも、おかゆ。

日本でも、朝粥を食べたりするので、別に不自然ではないんだけど、日本のと同じお粥だろうか?
いや、そもそも、米なのか?
……違うんですな。
わかりやすいところでいうと、オートミールなのだ。
米ではありません。
そして。

牛乳で煮た方がおいしい、ということになっているようだ。
さらに、本書にあるレシピのひとつは、「すりおろした林檎を入れる」。
そう、果物とかナッツを入れたりするレシピが、あちらにはいろいろあるらしい。
日本の林檎はだいたい甘いので、そのせいもあるだろうけど、一度試したところ、家族には超不評だったのを思い出す。自分でもあまり美味しいとは思えなかった。
味覚文化の差なのだろう、と家内では結論したのだが。

もちろん、本書に載っているほとんどの料理は、家庭料理という事もあって、作り方が簡単だし、美味しいもの、美味しそうなものがたくさんある。
欧米のファンタジイに登場するような料理もいろいろあるので、興味のあるむきには一読をお勧めしたいところ。
そしてできれば、林檎いりのオートミールも一度お試しいただいて、口にあったかどうか聞きたいのだが、だめ?


ムーミンママのお料理の本/サミ マリラ
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2010-07-23 19:36:23

『ビニール袋で手早くできる! 漬け物』

テーマ:グルメ・料理・ドリンク

漬け物っていうのは、凝るときりがない食べ物、であるらしい。
まあ、保存食としては基本なのだろうが、世界中にいろんな、漬け物がある。
で、その手のものは、不思議と、洋の東西を問わず、家伝として伝わるらしい。
母から娘に。姑から嫁に。

日本だと、だいたい、各地に、ご当地の漬け物みたいなのがあって、土産屋をのぞけば絶対にいくつか並んでいるはずだ。

そして、こ~んなに暑いと、漬け物食べたくなるよねえ。
京都の千枚漬け、あるいはちょい贅沢な名店のキムチ。
なぜって、そりゃあ、家族の数が3人以下だと、自宅で漬け物なんかつけないからだ。
買うしかない。

しかしね、そうそう高い漬け物は買っちゃいられないから、結局、スーパーとかコンビニとか弁当屋で買っちゃって、「なんか旨くねえ」とぼやく事になりがちだ。
最近は漬け物の本などもけっこう数が出ているが、漬け物名人のような人は、だいたい、口をそろえて、減塩はやりだからいけないのだ、とおっしゃるようだ。
塩が少なく、一緒につけこむものもほとんどない。
そのかわりに調味液でごまかす、と。
言われてみれば、まあ、ねえ……。原材料のところに、調味液なんて書いてあるのを見かけるね。

でも、前述のとおり、少人数の家族で漬け物なんかやってられないって。

しかし、少量の漬け物を家で漬けるのもできない事ではないみたいだ。
学生か、大学を出たばかりの頃だったろうか、当時親しかった人(女性だぞ)に、ビニール袋に野菜と塩となんぞを入れて、しばらくもみもみし、冷蔵庫で冷やした浅漬けをご馳走になった事がある。
これがなかなか、美味しかったのだ。

ああいう手軽なやつは考えてみたらいいよね、と思っていたところ、ビニール袋でやれる漬け物の本なんてものが出ていた!
おおー。なんか懐かしい。
壺だ瓶だ重石だぬか床だなんて器具や材料はいらないし、簡単な漬け物をちょこっと自分でやってみようかー、という時には好適かもしれない。

それにしても暑いよねえ。
(とらはビニール袋に野菜と塩を投げ込んだ。おおきなまえあしでふみふみふみ)
あっ……(夢中になってツメが出たところで、ビニール袋に、ぷち)。


ビニール袋で手早くできる!野菜のうまみが活きる漬け物/新関 さとみ
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2010-07-16 22:10:01

『にほん料理名ものしり事典』

テーマ:グルメ・料理・ドリンク

夏、というか、暑くなると個人差こそあれ、食欲が落ちるものだよな。
「そうめんしか入らない」なんてのはかなりキてるわけだが、そうでなくとも、油っこいものは勘弁、とかなったりするかもしれない。

従って、和食だ! やはり、夏は和食が良い。
まあそうめんだって和食だし、冷たいうどんなのかも良い。
残念ながら蕎麦は季節はずれだと聞くが、これとて、ものによっては、南半球の新蕎麦を食べるなんて話もあるんだそうな。

料理の世界もいろいろで、ひとくちに和食といったところで、いろいろな種類があるし、伝統的な料理といえどもいろいろ新しいものをとりこんでいえる事もあるし、そこがおもしろいといえばいえるんだろうが、今、我々が食べているいわゆる日本料理は、おおむね江戸時代に発展したものなんじゃないかという気がする。
なぜって、「そばきり」も、「うなぎのかばやき」も、「てんぷら」も、「にぎりずし」も、江戸時代にメジャーになったものと言われている。

そこらへん、ものによっては時代小説に書かれていたりして、想像力が刺激されるのだが、実際江戸時代あたりにできあがった日本料理ってどんなものだったのか、片鱗がうかがえるのが、この本だ。
著者は、京都の料理屋さんで七代目をつとめるという人だそうな。
それだけに、うんちくも楽しくなろうというものだ。
幸い、料理の素人が読んでも「わけわからん」というような事はなかった。

なかなかおもしろいと思ったのは、現代以上に江戸時代は蛸を食っていたという事だ。
それも、今なら刺身だ寿司だ酢蛸だ燻製だというところなんだが(いいよねえ燻製!)、江戸時代は、煮た。
蛸を煮た!
ひたすら煮た蛸を食べていた。(いやいやもちろんほかのおかずもあったわけだが)。
なんでも、黒豆と一緒に煮る黒煮なるものがあったらしい。
う~ん、今でも作られているのか?
想像できないけど、ちょっと食べてみたい。

つか、煮る料理がやけに多い感じがするな、と思ってたのだが、考えてみると江戸時代には油は高価なものだから、今のように油を使った料理なんてそうそう作るわけはないんだよな。
煮るなり焼くなり好きにしていい! でも、揚げるのはなし。そういうこと。
それにしても、料理のヴァリエーションは多いのだ。
前述の黒煮のように、今はみたことないような料理もあれば、今でも普通に食べるものもあり、それぞれに豆知識的なうんちくがさりげなくついている、事典だからこそ、好きな項目を拾い読みする事もできる。

多少料理の心得がある人ならば、書いてある事を読んで料理として再現する事もできるかもしれないが、そこまでの腕がなくとも、読んでいると食欲がわくかもしれない。

え? その前に枝豆をつまみにビールを一杯?
まあ、それも、日本の夏。


にほん料理名ものしり事典―知って美味しい! (PHP文庫)/志の島 忠
2006年5月22日初版
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2010-06-03 23:04:48

6月は梅、だから……『梅しごと』

テーマ:グルメ・料理・ドリンク

今が、梅うめ、まっさかりなようで、スーパーなどの店先にはリアル梅とホワイトリカーと梅酒漬用の広口瓶が、書店の店頭にはこういった本が並ぶ。
日本は野菜や果物が、「えー」というほど、通年販売されているのだが、梅ばかりはそうもいかないようで、きっちりと、この季節にだけ、並ぶよな。

もちろん、売れる時に売らなければならないのは本も同じだから、梅を使ったものの本なら、当然、この季節に並べたいのは当然の話。
生の梅から作らないといけない、梅酒とか梅干し、梅みそなんかは当然、作る人も、今まさに本がほしいだろう。
しかし、しかしだ!
それ以外の、料理とかお菓子はどうなのだ。

梅酒だの梅干にするということは、よーするに、生の梅は食べない、ということだ。
料理に使うやつは、もちろん、その前に一段階、手がかかっているわけだ。
で、そのまえに使う「一段階手がけたもの」(梅干とか)は、通年あるわけです。
なら、そこまで網羅してなくてもいいんじゃないの。

しかし、本のページをつらつらとめくっていると、そういや冷奴に梅肉をのせるとか、梅きゅーとか、梅の入ったお菓子とか、そういや食べたいのもちょうど今頃であるような気がする。
青梅がデマ環qる時期というのは、ふしぎと、梅ものを飲んだり食べたりしたい季節でも、あるのかもしれない。

それにしても、日本人はほんとうに、梅好き。


季節のめぐりの中で 梅しごと―梅干し、梅酒、梅エキスから、暮らしを楽しむ料理、お菓子まで/中村 成子
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2009-09-19 23:27:28

『ダヤンのスープ読本』

テーマ:グルメ・料理・ドリンク

巷では徐々にすすきが穂を広げはじめ、日中暑いなかにも、朝晩は涼しくなり、いよいよ秋になろうとしているらしい。

秋といえば、
芸術の秋とか、
スポーツの秋とか、
もちろん読書の秋などとも言われるわけだけれど、

なによりも、食欲の秋!

夏は色がすすまなかったとしても、涼しくなってくれば、実りの季節ということもあって美味しいものがたくさんあって、ついつい食が進む、だから食欲の秋。

しかし、毎日ボリュームのあるものを食べていたら、メタボの危機もさることながら、胃腸が疲れてしまいそうだ。
そんな時、重宝するのが、スープ。

お粥はあじけなくてつまらないという人も、とろりとしたポタージュや、野菜の入ったコンソメなんかは喉を通るんじゃないかな?

本書には、誰でもすぐに作れるような簡単レシピから、かなり本格的なものまで、スープ、スープ、スープのレシピが、魅力的な猫、ダヤンとその仲間たちの案内で、たくさん載っているというものだ。
インスタントのカップスープも悪くはないけど、連休の間に一度、手作りのスープを作ってみるなんていうのはどうだろう?


ダヤンのスープ読本/池田 あきこ
中公文庫版もあり。
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2009-08-03 20:06:21

『バルサの食卓』

テーマ:グルメ・料理・ドリンク

人気のあるフィクションに登場した料理を集めた料理本というのは、けっこうたくさんある。
日本では、池波正太郎の時代小説に登場するものが、各シリーズそれぞれに作られている。
海外だと、有名なミステリでしばしばその手の料理本がけっこうあるし、児童文学からも、幾つもある。
中には、『ムーミンママのお料理の本』のように、普段接する機会がゼロに近いフィンランド料理が数々紹介されているというような、二度おいしい本もあった。

しかし、ファンタジイをもとにした料理本というのは、珍しい。
なぜなら、作者上橋菜穂子がこの企画を示された時危ぶんだまさにその理由、
「作品世界の食材は、現代日本にあるものではない!」
という、厳然たる事実が横たわっているからだ。

うん、そうなんだよねえ。
良くできた異世界であるほど、そういう細かなところがしっかりと、描写されているだけに、作中描写されている料理を作れるのか? えええ?
と、いうことになる。

だが、考えてもみてほしい。
たとえば、中華料理だ。
もしも、中華料理が、故国の食材に頑固にこだわっていたならば、これほど世界中に広まったりはしなかっただろう。
その土地それぞれの食材を取り入れてさまざまなメニューが生まれていて、しかもそれでいて中華料理である事に変わりはない!

ならば、同じ事が、ファンタジイに登場する料理でも、可能なはずだ。
企画した側からあげられた理由は、まさしくそういうものだったようだ。

さて、出来上がった本書に掲載されているレシピを見ると、作者の学術的なフィールドに根を張った料理が多数登場していることが察せられる。
基本的には、アジア各地で見られる料理をヒントにしているようなのだけれど、肉類とフルーツの取り合わせなども、ヨーロッパより、東南アジアの匂いを感じる。

また、甘味料としてはほぼ確実に蜂蜜が使われているのは、これが古代から広く用いられた甘味料だからだろう。
今の我々にとって、砂糖は安価な甘味料だけれど、ほんの数百年前、江戸時代までは大変高価なものだった事は忘れてはならない。
砂糖って、原料が限られるし、作るのがけっこう大変なんだ。
それに対して、蜂蜜は、ほぼ世界中どこでも、採取する事ができる。
うぅ~ん、本書の数々のレシピを見ていると、蜂蜜をなめたくなります(待てっ。料理作れ?)

紹介されている料理は、全てカラー写真つき。
食器や飾りなどのコーディネートが、またいかにもこれらの作品世界とうまくマッチしていて、素晴らしい。
分量が4人分なのは、そういやバルサの食卓って2~4人くらいである事が多かったような?
現代日本の一家族の人数としても平均的、かもしれない。
レシピはいずれも難しい事はない。
わりと簡単に、すぐ作れそうだ!
(やってみるかは、別の話)。

料理それぞれについて、作者の文章が添えられているが、これは、作者自身の半生に遭遇した、いろいろな食べ物に関するエッセイとなっていて、こちらもまた、楽しく読めるものだ。

夏休みに上橋菜穂子作品を手に取るなら、ぜひ、この一冊もお供にどうぞ。


バルサの食卓 (新潮文庫)/上橋 菜穂子
2009年8月1日初版
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2009-06-05 19:55:45

『ダヤンのスープ読本』

テーマ:グルメ・料理・ドリンク

こんな天気が続くと、汁物が無性にほしくなる。
できれば、スープ。
うまいやつ。
うん、そしてできれば、簡単に作れるやつだな。

そこでとりだしましたる、粉末スープ!(をいっ)
これだって、一工夫すればそれなりにうまいのだが、理想は、簡単に作れて、かつうまいスープかなあ。
いや、料理が好きな人なら、簡単でなくてもいいかもね。

さて、物語の中でおいしい料理が登場する人気作品の場合、料理レシピ本が登場したりするものだけれど、わちふぃーるども例外ではなく、幾つかダヤンの料理本が出ている。
これは、その中でスープばかり集めた本。
いいねえ。
背のたかーいコック帽をかぶったダヤン。
なんか似合います。
もっとも、ダヤンって決して器用な猫じゃないはずなんだが?

そうそう、のっけに登場するレシピは、「ものぐさなダヤンでも作れる」と銘打った幾つかのスープ。
0番としてスープストックの作り方が載っているが、ダヤンのスープは、そのスープストックすら使わなくてもささっと作れるレシピで、しかもかなりうまそうだ。

これで味をしめて、もっと凝ったものを作りたかったら、簡単だけどもうちょっと凝っていますという感じに、マーシィやイワンが別のスープを紹介してくれるという手はず。

しかも、本の前半分は、マザーグース調を思わせる、ちょっとナンセンスな、楽しいスープのエピソード。
勿論、この部分は全て絵本形式なので、ダヤンは好きだけど料理はどーでもいい、という人も、ちゃんと楽しめるのだ。


ダヤンのスープ読本/池田 あきこ
(中公文庫版もお手軽でおすすめ)
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2007-09-22 22:43:05

『フランスの地方菓子』

テーマ:グルメ・料理・ドリンク
たまに、こういう本が見たくなるのだった。
ひとつにはうまそうだからだし、
もうひとつには、「食」を知る事でその土地の文化がわかるし、
その土地を舞台にした物語がより良く楽しめるようになるからだ。

もちろん、そういう目的があるからには、「名店の名品」より、郷土料理が良いのは言うまでもない。

本書に掲載されているのも、まさしく、地方ごとの郷土菓子であり、たいていは、家庭で作られているものだ。

しかし、美しくデコレーションされたお菓子より、素朴な菓子の方がおいしそうに見えるのはなんでなんだろうなあ?

もちろん、本書には、そういうお菓子の作り方も、ちゃんと載っているが(つか、料理本だろうこれ!)、
写真集のように楽しむこともできるし、
地方ごとにまとめられているのも面白い。


フランスの地方菓子―語り継がれた美味しさ、旧くて新しいレシピ/ジャン=リュック ムーラン
2005年3月11日初版
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2007-04-04 14:34:07

『緑茶』 にまつわるちょっとした話

テーマ:グルメ・料理・ドリンク
「緑茶」と言った時に何を思い浮かべるか。
ふつうは、煎茶を連想するよなあ?

蒸して、揉んで作り上げたいわゆる「日本茶」のこと。

個人的には、「日本酒」とか「日本蕎麦」とか「日本茶」という言い方が、あまり好きではない。
日本酒ではなくて「さけ」だし、日本蕎麦じゃなくて、「そば」だし(蕎麦とは蕎麦粉を使った蕎麦切りの事だ、という狭いイメージ)、日本独自のものに、わざわざ「日本」とことわるのが、なんとなく、キライ。
しかし考えてみると、日本茶、これは微妙だ(笑)。

なぜかというと、緑茶という名前そのものは、別に煎茶だけのものではないし、逆に、日本の煎茶は、まさしくお茶の中でも日本特有の作り方をするものであって、そういう意味では「日本茶」で間違いないからだ。

まあ、簡単に言ってしまえば、緑茶というのは、そもそも中国茶の一種としての呼び方なんじゃないかということ。 最近では広く知られるようになってきた事だけど、いわゆる中国茶は、いくつかの種類に分かれていて、そのうちのひとつが緑茶ということだ。
他に、青茶とか黒茶とか花茶とかあって、たとえばプーアル茶は黒茶だったり、ジャスミン茶は花茶だったりするわけだな。
中国の緑茶は、色が日本の煎茶より薄いけど、香りは高い。
そうだなー、日本の新茶とイメージが近いのかも。

じゃあ、日本の「緑茶」は中国の緑茶の直系の子孫かというと、お茶そのものは中国渡来であっても、やっぱり、煎茶のあの製法は、日本独自のものなんだねえ。

そして、英語の green tea が、「日本茶」を指しているらしい事を考えると、こと「緑茶」に関しては、日本の煎茶が世界的になったのかもなあ。

そんな事を、「緑茶」と聞いた時につらつらと考えてしまうのは、自分が、濃くいれた静岡茶か狭山茶が好きというのもあるし、
実は日本人にとってはとても奇妙な恐怖譚を読んだ経験から。
何かといえば、レ・ファニュの代表作のひとつである『緑茶』という恐怖短編なのだ。

この人は、『吸血鬼カーミラ』が最も有名な作品なのだけれど、ホラー小説ファンには、『緑茶』もすごく有名。
そして、レ・ファニュの特徴としては、どちらかというと『緑茶』に代表される、サイコホラーが本筋らしい。
今、各所の自販機やコンビニで、冷たい緑茶のペットボトルを買ってごくごく飲んじゃうような、現代日本人には、全く想像しづらいのだけど、『緑茶』というのは、お茶の持つ成分によって人間の精神が、あるおそろしい影響を受けるという内容の怖い話。
うん、そこらへんが、日常的に「緑茶」を飲んでる日本人にはどうも理解しづらい名作なのだ(笑)。

そういえば、お茶そのものではないけど、ラフカディオ・ハーンにも『茶碗』という作品があるし、なにかこう、お茶というものに、アチラの人は、怖いイメージがあるのだろうか?
イギリスとて、紅茶文化が盛んな国なのになあ。 まあ、「それだからこそ」なのかもしれないけど。
日本には、緑茶にちなんだ怖い話というのはないと思うので、同じ島国で、同じくお茶文化が盛んであっても、日英では随分違うなあ、などと思ってしまうわけだな。

そういえば、英国の紅茶と、日本の煎茶では、だいぶ、淹れ方が違う。
紅茶は沸騰させたお湯を使うけど、
煎茶でも極上の玉露なんかは沸騰したお湯は嫌うよね。

もっとも、この差は、英国と日本というより、世界と日本の差、なのかもしれないけど。
なぜなら、紅茶、中国茶、日本のお茶、その他の国のお茶、本はいろいろ出ているけれど、沸騰させたお湯を少し冷ましてから使うというのは、煎茶以外に見あたらない。
恐怖譚が登場するかどうかは、このへんの「温度差」が実は影響してたりしてな。

もっとも、濃いお茶のカフェインで、寝るに寝られなくなるなんていうのは、洋の東西を問わないもよう。
これも、最近の「ペットボトル茶」では、まずあり得ない話ではあるが。


シェリダン・レ・ファニュ, 早川書房編集部
幻想と怪奇 1―英米怪談集 (1)
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