『花水木』 | 手当たり次第の本棚
2010-05-01 20:36:30

『花水木』

テーマ:ミステリ
手当たり次第の本棚-花水木(白) 手当たり次第の本棚-花水木(ピンク)

ゴールデンウィークの頃、ちょうどこの花が満開になる。
なんだかわかるか?
最近は街路樹なんかに植えられる事が増えてきた。
花水木……で通っているが、正確にはアメリカ花水木だそうだ。
言われてみれば、ちょっとポップでアメリカ~ンな感じがする。

とらの気のせい?
(しっぽゆら~ん)。

さて、花と名前が須美つく人はそれなりにいると思うのだけれど、ではでは。
この花の香りを知っているか?
かいだ事のある人、匂いを憶えている人はただちにしっぽをあげたまえ。
(手でもいいよ)。

そもそも、匂いなんかするのか? と、首をかしげた人もいるかもな。
木の花で特定の香りを思い出せるといえば、普通はトップが梅の花と金木犀。
それ以外は、せいぜい、
「そういや、なんか匂いしたかもね」
という程度なのが一般的なんじゃなかろうか。

さて、自らのアリバイのため、
「そういえば、現場では花水木の匂いがしました」
と証言する人物が登場するのが、本作。
舞台は人工的かつ生活臭のしないお台場近辺で、主役はかの安積班なのだ。
「花水木の匂いってどうですか」
というあたり、まあ、匂いがしたと言われればそうかなと受け取ってしまう、そんなものではなかろうか。
そういう、いわば盲点をついたもので、舞台が湾岸エリアだからこそ、よけいにうまく演出がきいているような気がする。

このGW、車を出すには道が混雑するし、首都圏の人ならば、ちょっと日帰りでお台場へ……なんて考えているならば、ベイエリアの警察官たちに思いをいたして、花水木を探してみるのもいいかも。

で、その匂いだが、決して梅などのように強いものではないけれど、爽やかな甘い匂いがちゃんとする。
盛りの樹の風下に立つか、間近によってみるといいだろう。
ついでに本作を読んでみると、よけいに味わい深いかも。


花水木―東京湾臨海署安積班 (ハルキ文庫)/今野 敏

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