『涼宮ハルヒの退屈』 | 手当たり次第の本棚
2007-06-16 23:18:03

『涼宮ハルヒの退屈』

テーマ:日本SF・ファンタジイ
3巻目のハルヒは長編ではなく、短編集という体裁。
実際、巻末の中編(というにはやや短いか?)のみが文庫書き下ろしてあり、他はいずれも、「THE SNEAKER」誌に掲載されたものなのだそうだ。
内容的には、1巻と2巻の、ちょうど間にあたるのだろう。
なぜなら、2巻で言及されている草野球大会の話が、ここに入っているし、他の収録作品も、夏の話だからだ。

ん~。
最新刊の発売が延期されている今、そのストレス発散のため、ちと再読なんかしちゃおうか、という時には良いかもな。
季節ぴったりだし。
(夏休み前に新刊が出る事を祈るが)。

しかし、本巻収録作でも繰り返し触れられているとおり、涼宮ハルヒというのは、とんでもない存在だ。
何しろ、彼女が面白いと思う事がなければ(すなわち退屈すれば)、そのストレスのあまり、世界は終わってしまうのだ。
まあ、ハルヒと直接かかわりのない大多数の人は、知らないうちに世界が終わってしまうので、良いといえば良いのだが、たまたまハルヒとかかわり、その事実を知ってしまったら、すっげーいやだろう。

で、主要登場人物はまさしくそういうポジションにあり、なかんずく、語り手であるキョン君は、なんら特異な能力を持っていないにもかかわらず、ハルヒに関していつのまにか最終責任を負うような形となってしまっている。
もちろん、できることなら投げ出したい立場なわけだが、あまりにもむちゃ無謀大臣であるハルヒと関われるのがキョンだけであるため、そしてハルヒが黙って立ってさえいれば、なかなかの美少女であるため、はたからは「いいカップル」に見えなくもない、全然うらやましくない立場。

彼の苦労が、話を進めているわけなのだが、草野球の話では、ひとつだけキョン君にも良い事があるようだ(笑)。
まあ、こっちの方が文庫の1巻より、世の中に出たのは早いそうなので、もしかすると、時間がたつごと、キョンの損は増していくのかもしれない。
今後、良い事があるのかは、謎。
まあ、この手の登場人物の苦労は、巻ごとに増していくものではあるが。


谷川 流, いとう のいぢ
涼宮ハルヒの退屈
スニーカー文庫
2004年1月1日初版

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