“一枚の写真”に隠された、壮大の感動秘話


ネス湖の幻の生物ネッシーをとらえた、

あまりにも有名な写真にまつわる真実のドラマかと思いきや、

スコットランドに伝わる伝説の海獣“ウォーター・ホース”と、

孤独な少年アンガスの交流を描いたファンタジー。


少年アンガスの心の成長と、

“ウォーター・ホース”の成長をダブらせ展開するストーリー。

戦争が影がちらつきながらも、

“ウォーター・ホース”は、かなりカワイイ目のモンスター。

基本的には、ベタで子供向な感じ。

安達祐実・主演の「REX 恐竜物語」が真っ先浮かんできた。


悪い出来ではないが、

求めていたモノとのギャップがありすぎ。


「ウォーター・ホース」オリジナル・サウンドトラック/サントラ
¥2,520
Amazon.co.jp

REX 恐竜物語 初回限定生産エディション
¥4,200
Amazon.co.jp

謎の“チェーンソー男”と戦う制服の美少女・絵理(関めぐみ)

オープニングが時代劇セットの中で、

ワイヤーアクションを駆使し繰り広げられる。

イッキに引き込まれたが、そのあと急降下。


“チェーンソー男”の造形は、

ディテールに至るまで細かい。

予備知識なく観たため、

雨宮慶太監督の「ゼイラム」のような

特撮美少女戦士モノを勝手に想像していたら、

話が全然違う方法にイッテしまい、

慌てて頭の中を軌道修正。


原作は「引きこもり作家」滝本竜彦。

目的もなく、漠然と毎日を過ごす高校生・陽介(市原隼人)、

彼の心の葛藤を描いた青春ドラマ。


頻繁に出てくるワイヤーアクションは途中から飽きてしまった。

市原隼人は、ダメダメな高校キャラとしてはハマるのだが、

また同じような役柄かと感じがしてしまう。

別のキャスティングで挑戦して欲しかったかな。

関めぐみの制服アクションなら

「笑う大天使(ミカエル)」の方が頭カラッポで観れので良い。


ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ (角川文庫)/滝本 竜彦
¥540
Amazon.co.jp

BE FREE/涙空/GReeeeN
¥899
Amazon.co.jp

ネガチェンコンピ ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ オフィシャル コンピ/オムニバス
¥1,799
Amazon.co.jp

笑う大天使(ミカエル)プレミアム・エディション
¥3,836
Amazon.co.jp
ゼイラム
¥4,336
Amazon.co.jp



天然コケッコー 特別版 (初回限定生産2枚組)
¥3,759
Amazon.co.jp


2007年公開としては断トツNo.1。

大林宣彦監督の尾道三部作同様に、

とっても愛おしい作品に久しぶりに出逢えた喜び。


舞台となる島根県浜田の山あいの分校、ノスタルジックな風景。

右田そよ(夏帆)と大沢広海(岡田将生)、

二人の恋愛が主軸になるが、

出来事としては、村祭りと修学旅行くらい。

中二の夏から高校進学までの1年半の時間、

ゆっくりと何気ない日常が流れる。


夏帆が演じたそよの天然キャラが、ウブで可愛い。

人を好きになる、普遍的な思い、感情。

二人の心の揺れ、微妙な変化が伝わってくる。

観ていて10代に引き戻されたよう気になる。


山下敦弘監督の「リンダ リンダ リンダ」は、

高校のガールズバンドを描いていてこちらも好きなタイプの作品。

脚本の渡辺あやは、「ジョゼと虎と魚たち」が有名だが、

「約三十の嘘」の方が好き。


地元のシネコンで予告を観たはずなのに、結局上映されなかった。

地方の映画事情は相変わらず厳しいモノがある。

尾道三部作(「転校生」、「時をかける少女」、「さびしんぼう」)



天然コケッコー (1) (ヤングユーコミックス―Chorus series)/くらもち ふさこ
¥530
Amazon.co.jp

リンダリンダリンダ
¥3,842
Amazon.co.jp

約三十の嘘 特別版
¥3,890
Amazon.co.jp

東京に暮らす“どこか日の当たらない”9人の群像劇


岡田准一、宮崎あおい、西田敏行、三浦友和、キャストは良いし、

それぞれのエピソードは悪くないけど、噛み合っていない。

エピソードが重なり合い、ひとつの作品を作り上げるのだが、

ハマらないし、感情移入できなかった。

驚きも、感動もないまま終了。


劇団ひとりの小説を読みたいという気にもならなかった。

平川雄一朗監督の前作「その時は彼によろしく」もダメでした。



陰日向に咲く/劇団ひとり
¥1,470
Amazon.co.jp

陰日向に咲く オリジナル・サウンドトラック/サントラ
¥2,300
Amazon.co.jp

出会いのかけら/ケツメイシ
¥1,130
Amazon.co.jp

そのときは彼によろしく スタンダード・エディション
¥3,279
Amazon.co.jp

医療ミステリーでありながら、

かなりユーモア要素が強い作品。

主人公は、癒し系のキャラである心療内科医の田口公子(竹内結子)。

観客は彼女と一緒に心臓手術「バチスタ手術」を学んでゆく過程は、

単調な展開で、イマイチかと思っていたが、

コンビを組む厚生労働省・役人の白鳥(阿部寛)が登場してからは悪くない。

かなりのクセモノ、変人。


現役医師・海堂尊による同名ベストセラー小説を、

「アヒルと鴨のコインロッカー」の中村義洋監督が映画化した医療ミステリー


期待しすぎたのか、

謎解きと、犯人の動機はアッサリし過ぎ。

天才バチスタ医師・桐生恭一を演じた吉川晃司と、

リアルな手術シーンは満足。



チーム・バチスタの栄光/海堂 尊
¥1,680
Amazon.co.jp

Pure / You’re my sunshine(DVD付)/EXILE
¥1,701
Amazon.co.jp

アヒルと鴨のコインロッカー
¥3,652
Amazon.co.jp


予告編で観た、人気のない荒廃したニューヨーク、

一匹の犬と暮らす男の映像以外、

予備知識なく、特に期待もなく鑑賞。


好みのタイプではないが、スゴク良かった。

思いっきり苦手な要素があるが、それも含めてOK。

(知っていたら観ていなかったかも)


「コンスタンティン」のフランシス・ローレンス監督が作り上げた、

ロバート・ネビル(ウィル・スミス)が、

たった一人で暮らすニューヨークの映像はかなりインパクトがある。

ストーリーはシンプルで、すぐに理解できる内容。

展開も予想の範疇。


現代と過去が繰り返し語られる中、

徐々に謎が明らかになるにつれ、

彼の孤独、恐怖、哀しみ、使命に同調。

バッチリ感情移入出来たとき、

作り手のシンプルなメッセージが伝わってきた。

ちょっぴりだけど、

勇気を持って行動出来そうな気がする。


アイ・アム・レジェンド (ハヤカワ文庫 NV マ 6-5)/リチャード・マシスン
¥660
Amazon.co.jp

地球で最後の男
¥3,729
Amazon.co.jp

コンスタンティン
¥1,350
Amazon.co.jp


予告編から伝わってきた、

単純に楽しめる作品を期待していくとガッカリ。

あまりに薄っぺらい若者の傍若無人ぶりに不快感すら感じた。


城山銀(瑛太)、小鳩祐治(玉山鉄二)、神沼次郎(青木崇高)、

雪山のバカ3人組"雪猿"たちの行動は、

犯罪行為であって、

愛すべきキャラクターになっていない。

羽住英一郎監督が

「LIMIT OF LOVE 海猿」で描いた若者には説得力があった。


救いといえば、

ヒロインである田中麗奈の演技が素晴しかったこと。

前半はコミカルで、

一転、彼女に関わる秘密が分かってからはシリアスに。


冒頭、山頂からの滑走シーンは、

爽快で、美しく、ダイナミックなモノだったが、そこがピーク。

あまりにお粗末なエンターテイメント。

友情と挫折にしても、恋愛モノにしても中途半端。


元々、大作にならないようストーリーなのだから、

もう少し作り方があったと思うのですが。

気持ち良く劇場から帰らせて欲しかった。


銀色のシーズン オフィシャルマガジン (ブルーガイド・グラフィック)
¥1,200
Amazon.co.jp

銀色のシーズン (角川文庫 は 35-1)/坂東 賢治
¥500
Amazon.co.jp

LIMIT OF LOVE 海猿 スタンダード・エディション
¥1,994
Amazon.co.jp

少年アイスホッケーチームを舞台とした、

奇抜なスポコンと淡い初恋。

原作・脚本・監督を担当した陣内孝則らしい、

かなりテンションの高い映画。


ベタなギャグ満載、

コントのような過剰な演出でかなり癖があるが、

笑って、泣いて、感動出来る作品。

やり過ぎかな、と思いつつ、ハマってしまった。


チームの監督、

元タップダンサー・修平(森山未來)の練習、作戦は奇抜なようで、

実は、子供達の心を掴み、能力を引き出す、理にかなったモノ。

ヤル気にさせる、ヤル気になること、

そして、諦めず、信じて願うことが、奇跡に繋がる。


スマイル―聖夜の奇跡 (幻冬舎文庫 し 25-1)/陣内 孝則
¥480
Amazon.co.jp


ロッカーズ
¥1,603
Amazon.co.jp




2005年、実相寺昭雄監督による

『姑獲鳥の夏』(うぶめのなつ)に続く

京極夏彦のベストセラー「京極堂」シリーズ第2作目。

本作の監督は原田眞人。


実相寺監督による前作より、

妖しい雰囲気は控えめで、全体的にスッキリしている。


堤真一、阿部寛、椎名桔平、宮迫博之、

田中麗奈、黒木瞳、宮藤官九郎ら、

豪華なキャストではあるが、そ

れでも万人受けするタイプではない。


上海で撮影された戦後・東京の風景は素晴しい。

美少女連続殺人事件、

元・女優、陽子の娘が行方不明、

不幸を匣(はこ)に封じ込める謎の教団。

時間軸をずらして、多面から事件を描く手法も良い。

登場人物が多いため、それぞれのエピソード、キャラが薄めだが、

理屈っぽくならならず、十分楽しめる作品である。

分冊文庫版 魍魎の匣〈中〉 (講談社文庫)/京極 夏彦
¥660
Amazon.co.jp
姑獲鳥の夏『魍魎の匣』公開記念版
¥1,655
Amazon.co.jp


和央ようか in 茶々
¥5,284
Amazon.co.jp

元宝塚宙組のトップスター和央ようか映画初出演、初主演作。

『ベルサイユのばら2001』のフェルゼン役に魅了されから、

主演作は欠かさず鑑賞するほどのファンである。

本作品の主演が決まってから公開を心待ちにしていたが、

正直痛い、厳しい内容である。


織田信長(松方弘樹) 、豊臣秀吉(渡部篤郎)、

徳川家康(中村獅童)らに翻弄される

豊臣秀吉の側室・茶々(和央ようか)を中心に描かれる戦国絵巻。


出演者、衣装、セットは豪華、CGはイマイチ。

女性の視点から戦国時代を描こうとしているが、

お話に引き込まれることなく、中途半端に終わっている。

どうしても和央ようかが演じる茶々が、

側室、豊臣秀頼の母には見えなかった。

甲冑を身にまとい、

凛々しく騎乗する姿が見られただけでまずは良しとしましょう。