年収1000万円の貧乏人年収300万円のお金持ち [ 伊藤邦生 ] | 「仕事辞めてもバカンスな人生」
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年収1000万円の貧乏人年収300万円のお金持ち [ 伊藤邦生 ]
伊藤邦生氏が2013年2月9日に初めての書籍を出版しました。
題名が「年収1000万円の貧乏人年収300万円のお金持ち」という書籍です。
伊藤邦生氏の名前を知っている方は「《不動産投資》専門の書籍か?」と思うかもしれませんが、投資・資産管理・運用全般に関する書籍です。
年収1,000万円超えでも「お金の奴隷」、年収300万円でも「お金の主人」となる例を挙げ、両者を分ける「お金に対する考え方」を分かりやすく解説しています。
投資・資産管理・運用の初心者にも大変分かりやすく、「となりの億万長者―成功を生む7つの法則」(トマス・J. スタンリー)といった有名な《お金持ち本》などよりも理解しやすいと思います。
まずはこの本を読んでからお金に対するスタンスをおぼろげながらにつかんで、そこから自分にあった方法をさらに模索すると、いい結果に繋がると思います。
特に、何の根拠も無く安易に日本株、投資信託、FX、海外投資、持ち家の購入などを考えている人に取ってはかなり勉強になると思います。
初心者に分かりやすいとは言っても、それ以外の人には役に立たないのかと言うと、違います。
例えば、p170からp184では、「地方プレミアム投資術DVD」のエッセンスを感じる事が出来る、不動産投資について語っていますが、いきなりフルローンについて話が始まります。
「フルローン投資は儲からない」というものです。
フルローン不動産投資を目指しているサラリーマンが相当いますから、ちょっと刺激的な内容かも知れません。
しかし、安易なフルローンは破滅に繋がる事が理解出来ると思います。
「金持ち父さん」(ロバートキヨサキ)や「光速収益不動産投資成功法」(今田信宏)などに触発されてフルローンを目指す方も多いと思いますが、フルローン購入が目的になっているとすれば、注意が必要です。
目的は、物件購入ではなく、キャッシュフローだと言うことを忘れない事です。
p176では、「フルローンで買うのであれば、最低でも利回りは●%くらいないと、収支が回らないのです。」という記述があり、その理由についても解説してあります。
これが「地方プレミアム投資術DVD」の片鱗なので、興味がある方は読んでみても良いかと思います。
それ以外にも「新築物件は儲からないようになっている」、「サブリースで裁判を起こしている大家がたくさんいる」といった内容もありますから、不動産投資を検討している・トライしている方も興味があるのではないかと思います。
他には今はやりの海外不動産投資などについてページが割かれていて、さすが大手金融機関に勤務されていた方は違うなと言った印象です。
大流行りのアユタヤは人気が出過ぎて既に物件価格と利益のバランスが崩れて来ていますし、アジアの中途半端なコンドミニアムも地元の業者が利益を出しているだけです。
本の中でも言われていますが、本当にも儲かる情報と言うのは、一部の人間にしか入りませんから、普通の人がインターネットで検索したり、メールで送られて来た案件で大きなもうけが出るはずがありません。
サラリーマンなどでもその情報にたどり着ける例外としては、合同会社スキームでフィリピンコマーシャルFC権年率20%、コソボLB3年で300%といったものですが、50人規制などの関係で普通の人が知る事はありません。
話がそれましたが、少しでも「いいな」と思った本や教材を買わないと言うのは、先が見えてしまいますね。
私自身は、5万や10万円程度の教材・セミナーは、はっきり言って「安上がりの自己投資」だと思っています。それによって1,000万円単位の損害を逃れられるとしたら、なおさらです。