キャタピラー | シネマ係長の秘密基地

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キャタピラー

2010年8月14日公開

静かな田園風景の中で、1組の夫婦を通して戦争の愚かさと悲しみを描く「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」の若松孝二監督作。

あらすじ霧

一銭五厘の赤紙1枚で男たちが召集されていく中、黒川シゲ子 の夫・久蔵 も盛大に見送られ、勇ましく戦場へと出征していった。だが、シゲ子のもとに帰ってきた久蔵は、顔面が焼けただれ、四肢を失った無残な姿であった。村中から奇異の眼を向けられながらも、多くの勲章を胸に“生ける軍神”と祀り上げられる久蔵。四肢を失っても衰えることのない久蔵の旺盛な食欲と性欲に、シゲ子は戸惑いながらも軍神の妻として自らを奮い立たせ、久蔵に尽くすのだった。だが、自らを讃えた新聞記事や勲章を誇りにしている久蔵の姿に、シゲ子は空虚なものを感じ始める。やがて、久蔵の食欲と性欲を満たすことの繰り返しの日々の悲しみから逃れるかのように、シゲ子は“軍神の妻”としての自分を誇示する振る舞いをみせるようになっていく。そんな折、日本の輝かしい勝利ばかりを報道するニュースの裏で、東京大空襲、米軍沖縄上陸と敗戦の影は着実に迫ってきていた。久蔵の脳裏に、忘れかけていた戦場での風景が蘇る。燃え盛る炎に包まれる中国の大平原。逃げ惑う女たちを犯し、銃剣で突き刺し殺す日本兵たち。戦場で人間としての理性を失い、蛮行の数々を繰り返してきた自分の過ちに苦しめられる久蔵。混乱していく久蔵の姿に、シゲ子はお国のために命を捧げ尽くすことの意味を見失っていく。1945年8月6日広島、9日長崎原爆投下。そして15日正午、天皇の玉音放送が流れる中、久蔵、シゲ子、それぞれの敗戦を迎えるのだった……。


監督:若松孝二

VFXディレクター:西尾和弘

脚本:黒沢久子、出口出

プロデューサー:尾崎宗子

撮影:辻智彦、戸田義久

【キャスト】

寺島しのぶ、大西信満、吉澤健、粕谷佳五、増田恵美、河原さぶ、石川真希、飯島大介、地曵豪、ARATA、篠原勝之、安部魔凛碧、寺田万里子、柴やすよ、椋田涼、種子、折笠尚子、小林三四郎、金子貴明

ナレーション:小倉一郎