映画女優 | シネマ係長の秘密基地

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映画女優

1987年1月17日公開
日本映画史にその名を残す大スター田中絹代の映画デビューの頃から41歳までの半生を描く。
あらすじもみじ
大正14年。女優を志す少女・田中絹代は蒲田撮影所の大部屋女優として採用された。新人の監督清光宏の強い推薦のおかげだった。上京に当っては母のヤエ、姉の玉代、兄の晴次と洋三、それに伯父の源次郎までが関西の生活を捨てて同行することになった。大部屋の給料が10円~15円だった当時、破格の50円をもらい、清光作品ではいつも良い役がつく絹代に、同僚の嫉妬が集まったが、小さな身体にファイトをみなぎらせて撮影所通いを続けた。そんな絹代の素質を見抜いた五生平之助監督は、撮影所長の城都を説得し、「恥しい夢」の主役に抜擢した。自分が発見した新人女優をライバルにとられた清光は、「恥しい夢」が完成した後、強引に絹代に迫った。何事にも熱中するタイプの絹代は、清光との愛にも激しく燃えた。城都の提案で2年間の試験結婚という形で同棲生活を始めたものの、女優としての仕事が忙しい絹代は炊事も掃除も満足にできない花嫁だった。ある日、清光が暴力を振るい、怒った絹代が座敷でオシッコをするという抵抗の仕方で終った。それ以後の絹代の活躍は目ざましかった。第一回トーキー作品「マダムと女房」の主演と成功、「伊豆の踊子」の主演、そして「愛染かつら」の大ヒット……。しかし、家庭的には恵まれなかった。姉の駆け落ち、撮影所をやめた兄たちの自堕落な生活、母の死が絹代を打ちのめしたが、付人兼用心棒として雇った仲摩仙吉に励まされ、何とか切り抜けることができた。昭和15年、絹代は溝内健二監督の「浪花女」に主演するため京都に向かった。やかましさとねばり強さで有名な溝内の演出に、絹代の激しい開志が燃え上がった。それから11年の歳月が流れ、昭和26年秋、溝内から出演交渉を受けた絹代は京都を訪れた。戦後の新しい時代に即応できず低迷していた溝内は、新作の「西鶴一代女」に起死回生を賭け、そのパートナーに絹代を選んだのだ。お互いに好意を持ちながら、仕事となると仇敵のように激しく火花を散らす2人-。メイクで老醜の無残な限りをさらけ出す絹代-。そこには溝内が心中しようとしている「西鶴一代女」と、自分も心中しようと決意した絹代の、女として映画女優としての凄まじさがあった。

監督:市川崑
脚本:新藤兼人、日高真也、市川崑
新藤兼人作「小説田中絹代」より
企画:馬場和夫
製作:田中友幸、市川崑
プロデューサー:藤井浩明、新坂純一
撮影:五十畑幸勇
【キャスト】
吉永小百合、森光子、中井貴一、沢口靖子、岸田今日子、石坂浩二、菅原文太、
常田富士男、戸井田稔、田中隆三、渡辺徹、横山道代、平田満、神保共子、井川比佐志、佐藤正文、吉宮君子、三條美紀、上原謙、高田浩吉、小木茂光、小池雄介、野分龍、長谷川裕二、奈良坂篤、鈴木誠一、高橋ちか子、千種かおる、佐古雅誉、斉藤美奈子、浜村純