卒業~決断~

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大晦日からお正月明けの5日間。

外出届を出し実家へ。

 

受け入れてくれる家族。

違和感がありながらも、娘を気遣う父と母。

弟は相変わらずで、娘の遊びの相手を買って出てくれる。

 

いつもと変わらない実家で過ごす正月。

違うのは、借りてきたDVDを家族で朝から晩まで見る。

 

会話が無いのも時にはいい。

 

病院に帰る日。

 

母が娘に言う。

 

「病院にいたくなくなったら、ちゃんとママに連絡すること。

パパがなんて言おうと、帰りたいと言ったらちゃんと許してくれる。

心配しない親はいない。

おじいちゃんとおばあちゃんも、ちゃんと待ってるからね。

早く退院して、また泊まりに来なさい。

おにぎり作って待ってるから。」

 

娘はおばあちゃんのおにぎりが小さい時から好きだ。

 

おばあちゃんの言葉を聞いて泣いていた。

ちゃんとみんなが愛してくれていること、愛されていることがわかったと思う。

 

病院に着いて、病棟まで送る途中。

長い廊下の途中で娘が言った。

 

「あと1ヵ月いたら退院する。

それまでに、自分整える。

もう切らない自分になって来てるけど、切りたくない自分になるまで

もう少し待ってくれる?」

 

「いいよ。」

 

そう答えると、娘は涙目で「ありがとう」と言っていた。

 

また娘のいない日々に戻る。

でも、それが娘に必要な時間で、私にも必要な時間。

 

その後、約束通り、1ヶ月後に娘は退院した。

 

退院後。。。

 

相変わらず学校には行けないが、積極的に話しかけてくるようになった。

まだまだ不安定ではあるが、自分を見つめ直すことを心掛けているようだった。

 

期待はしないが、全てはここからと思えるようになった。

 

家に帰って来てからは、お菓子つくりに専念するようになり、クックパッドを見ながら

食事を作ってくれたりするようになった。

 

学校や学校帰りの生徒の姿を見ては悪態を突いていた娘はいなくなった。

むしろ、自分には自分にしか出来ないことがあるということを知って、勉強は

しないといけないことだけど、違う経路で勉強の道を歩むことが望みだと言う。

だからもう少し待ってほしいと言われた。

 

ちょうど、卒業式の時期。

 

まだまだ色々卒業出来るものはそろっていない。

でも、彼女の中で何かが変わってきたのは間違いない。

 

4月からは中学2年生。

入学してからの1年。

怒涛のごとく過ぎてきた。

 

変わりたいから変わる

そう決断した娘の姿があった。

 

続く...