しばらくパトカーや救急車の赤色灯を眺め、今日一日のことを考えていた。

 

パートナーに電話して、一連の事情を話す。

 

夫が走って私の元に来た。

 

「これから救急車で病院に行くことになったから、あとで連絡する。」

 

そう言い残し去る。

 

病院?

ケガしてるの?

 

なにがあったのか、誰も説明してくれない。

夫はある程度知っているようだが、あとで説明するとしか言わない。

 

私はあの子のなんだ?

親なのに。

母親なのに。

心配は誰しも同じなのに、蚊帳の外の扱い。

 

救急車がサイレンを鳴らして走り出す。

それと同時にパトカーもいなくなり、あたりはいつもの静寂を取り戻した。

 

電話をしていたパートナーに促され電話を切って家に戻る。

 

家に帰ると娘が脱いだ服がある。

いつも通りちゃんと洗い物を入れるかごに入っていた。

 

それを手に取る。

 

濡れていた。

 

その瞬間に、思っていた光景が浮かび上がる。

 

「やっぱり川に行ったんだ。。。」

 

DSに残された遺書のような文面。

 

『私死ぬね』

 

きっかけになった子も入水自殺を図ろうとし出来なかったと書いてあった。

 

見も知らぬ子。

ネットの恐ろしさ。

 

感化されるということはこういうことを引き起こす。

 

巻き込まれたのかもしれない。

でも、自ら行動した娘。

誰のせいでもないのかもしれない。

 

頭の中がグルグルする。

 

時間を見たら、もう夜中の1時。

 

私だけが知らされない事実。

娘はいつ帰ってくるのか。

 

無情にも時間だけが過ぎて行った。

 

続く...