きのふは、京都三上邸にて『先代舊事本紀詠歌本紀勉強會』をさせて戴いた。
 遠い所からは、富山、東京から參加して下さつて十人程で行はせて戴いた。
 きのふは、『詠歌本紀』にある住吉大神の御詠について皆さんと學びあつた。
 住吉大神が、どのやうな役割の神様であるのか。また、神功皇后との關係、全國に存在する住吉神社と最古の住吉神社、日本三大住吉と呼ばれる長門國、大阪の住吉大社、福岡博多の住吉神社についても、學び合つたが特にお話させて戴いたのが、住吉大神御誕生に於ける、『古事記』『日本書紀』の記述から、伊邪那岐神の御祓の時に身に附けてた一切の物を捨て去ることの重要さを皆さんと學び合つた。
 けふの豫定は、朝七時半には三上邸を出發して伊勢神宮の正式參拜を行つて、午後からは神宮文庫に御伺ひして、神宮所藏の内宮建立の由櫞が記述されてゐると思はれる『倭姫命世紀』と外宮の豐受大神についての『日本書紀』に記述の元本となつたと思はれる『止由氣宮儀式帳』と『詠歌本紀』の元本ではないかと思はれる『上宮太子詠歌大本義』についても閲覧させて戴く事にしてゐる。
 崇神天皇の御世に伊勢神宮が祀られることとなつたといふ記述のある
記述があると思はれる『伊勢二所皇大神宮神名秘書』も出來れば閲覧させて戴きたいと考へてゐるが、果して時間的に二時間程でそれが可能かは行つて見なければ分からぬ。
 取敢へず時間までは、吉野朝御製の原稿に取組んでみたいと考へてゐる。
 
 ◇ ◇ ◇
 
【住吉大神】
 「豐明宮御宇天皇(とよあけのみやをしろしめすすめらみこと)
  卽位日
(あまつひつぎしろしめすひ)
  住吉大神(すみのえのおほかみ)
  大殿
(おほみあらか)に現形(あらみかたし)
  詠歌
(うたをよまれる)
君が知る玉文(たまふみ)の代を松の根に
  神住江
(すみのえ)の澄(すめ)る旹(とき)はや
「豐明宮御宇天皇」…「應神天皇」。
「卽位日」…「天皇御卽位の日」。
「大殿」…「皇居祭祀場? 」。
「現形(あらみかたし)て」…「姿を現はされて」。
「玉文の代を」…「語り繼がれる寶玉のやうな御代を」。はうぎよく
「松の根に神」…「御代の基となる神は」。
「神住江の澄る旹はや」…「住吉神が澄めるに違ひない時であつた」。