きのふは、『和歌創作講座』の資料二つを完成させて戴いたので今週のタイトな豫定の爲に身體を休めることとした。
 それでもパソコンから離れることができず結局は仕事してゐる自分が居た。
 まあ、それでも九時間以上は睡眠が攝れたので良しとしやうと自分に言ひ聴かせた。
 けさも一應は六時間は睡眠が攝れたので、早くから京都三上邸での『先代舊事本紀勉強會』の資料作りに取組んで居た。
 さて、今週十五日(水)夜に開催される復活『和歌創作講座』はについての學ぶ樂しさについて御紹介します。
 
 ◇ ◇ ◇
 
《第二講座》
 「日本人のことば遊び 和歌」
 
 和歌作りは、日本人のことば遊びになります。爾には和歌作りは樂しいといふ意味があるのですが、私はもう一つ大切にして欲しいことがあります。それが次の四つの言葉です。
 美しい言葉は人を優しくします
 美しい言葉は人を淸らにします
 美しい言葉は人を輝かせます
 美しい言葉は人を氣高くします
 私自身の和歌學びの原點はこの四つになります。そして、この四つを基本として和歌を作ると同時にことば遊びの樂しさも求めてゐます。和歌作りは「ことば遊び」で樂しいのです。次の和歌は、月の歌人と呼ばれた明惠上人が作られた「ことば遊び」の和歌です。
 
【明惠上人】  (鎌倉時代・高山寺の僧・月の歌人)
あかあかやあかあかあかやあかあかや
  あかやあかあかあかあかや月
「あかあかや」…「明るくて明るくて」
 ◇ ◇
 和歌の最初は「ことば遊び」です。この歌のやうに「あか」と「月」といふ二つの語だけで、此程美しく格調髙い歌を作ることが和歌の醍醐味になります。
 ◇ ◇
【一休禪師】  室町時代
心こそ心惑はす心なれ
  心にこころ心許すな
 
 この一休禪師の和歌も當に「ことば遊び」の歌となつてゐます。洒脱な一休さんらしい歌です。このやうな同じ言葉を重ねて作る和歌を重ね歌と云ひます。江戸時代の後期には、澤山の重ね和歌が作られました。それらの幾つかを御紹介します。
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 木喰(もくじき)上人(【道歌拾遺集】より)
まるまるとまるめまるめよわが心
  まん丸丸く丸くまん丸
 心の有り様を詠つた江戸時代後期の木喰の柔和な丸い心こそ最上の生きる智惠と詠つたのです。このやうな和歌を「道歌」といひます。そんな道歌四首を御紹介します。
 
人多き人の中にぞ人ぞなき
  人となれ人人となせ人 
 この和歌は弘法大師の作られた和歌と言はれてゐます。
 
今今と今といふ間に今ぞなく
  今といふ間に今ぞ過ぎゆく
 
憎むともにくみ返すなにくまれて
  憎みにくまれ果てしなければ
 
爲せばなる爲さねばならぬ何事も
  成らぬは人の爲さぬなりけり
 右の和歌は上杉鷹山の和歌と言はれてをります。
 
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