一昨日の話のつづき。
先週末に土木遺産である「万世大路」を撮影しながら案内いただくツアーに参加したのである。
万世大路を撮る | 寿建設 社長ブログ (ameblo.jp)
舗装されていない、歴史ある道を20数名で歩いていると、けたたましい音が近づいたことが何度かあった。
ほどなくガイドの方が「バイクが来たので端に避けて下さい」との声。
私にはまったく縁のない世界であるが、「オフロードバイク」であった。
5~8名くらいのグループが何組か万世大路を走っていたので、結構人気のスポットのようだ。
年に何度か山(といっても低山だが)に登ることがあるが、このように山道をバイクを見るのは初めてのような気がする(記憶力低下が激しいので自信はない)。
ちょうど二ツ小屋隧道の中を歩いている際もすれ違ったので、貴重な絵だと思って動画を撮影した。
90年近い歴史を持つトンネルの中をライトがついたバイクが走っていく。ギャップがあるようだが、不思議と魅力的な光景だと感じた。
思えば私はオフロードどころかバイクに乗ったことのない人生を歩んできた。
徒歩で歩く旅をしたり山に登ったりすることは好きでいろんな経験をしてきたが、バイクに興味が沸くことはなかった。
中学生の頃、友人がバイク好きで一生懸命プラモデルを作っているのを見て、私も一度試しにバイクのプラモデルを買ってみたが、あまりにも細かい作りに堪えられずすぐに音を上げたことを思い出す。
私自身、旅というのは基本一人ですべきと思っている。コースもテンポも自分自身で決めることが楽しいからだ。
だから複数名でバイクを走らせる趣味をお持ちの方の感覚がよく分からない。逆から見れば「一人で行って何が楽しいの?」と思われているのだろうが。
昨日、ある方にこんな話をしたところ、相手の方が「私もオフロードで万世大路に何度か行ったことがあります!」とおっしゃるので驚いた。
そして「私も一人では生きません。やはり何かあった時に一人では助からなくなってしまうので」とのこと。そうか、複数いれば安全性も高まるのか。