我が家では毎日小学生新聞を取っている。
一番下の娘はもう中学2年なのだが、本人の他私ら親も読むのがなんとなく習慣になっているので継続している。決して「子供向け」の内容ではないと思っている。こちらを読んだほうが様々な問題の本質が分かりやすい、とさえ思う。
昨日の記事の中のあるタイトルに驚いた。
「まつもり先生のめっちゃおもしろサイエンス」という連載の「きょうの問題」として、
「10年ぐらい前、巨大地震が起きた?」と問うているのだ。
そして回答を □そう思う □そう思わない □わからない □その他 で選択させているのだ。
「何それ???」と思ってしまう感覚だが、確かに小学生にとっては生まれてない、もしくは記憶にもない時の出来事である。
その感覚がまったく欠如していた。われわれのような被災地ならニュースなどでよく取り上げられるかもしれないが、それ以外の地域の方にはもう遠い過去なのかもしれない。
10年、まさにひと昔。
漫画では震災の原因と当時の状況が説明され、さらに今後自分たちが何をすべきかということを考えてもらおうという内容になっている。
自分が小さい頃、実体験談を聞くこともあって戦争が少し前にあったという感覚を持っていたものだが、これからの子供たちには東日本大震災がそのような感覚で意識されるのかもしれない。
歴史的事件、災害は何年か置きに起きるものである。
そうした記憶がある種のキーワードになりながら、歴史というのは積み重なっていくかもしれない。
とても勉強になる記事であった。