インターネットで購入した写真集。
出稼ぎ哀歌―河辺育三写真集（ブックショップマイタウン刊）
これは、ゼネコンの現場責任者として活躍された方が、１９７０年代の工事現場の、特に「出稼ぎ」の方々の姿を撮った写真をまとめた作品である。
何度も見返してしまうほど、とてもいい写真集だと思う。
写真は以下出版元の公式HPより転載
http://www.mytown-nagoya.com/booklist/shosai/oyama/dekasegiaika.html
まさに当時、我が家もトンネル工事の労務宿舎で仕事と生活をしていた。
父は現場へ、母は宿舎の炊事や事務などで忙しい毎日であった。
親が子供を構う余裕などなく、子供たちは同じく現場に住む子供たちだけで遊んでいたものだ。
今の働き方改革だとか、いわゆる「３K」へ嫌悪を感じる方の考えとは真逆の世界が映されている写真集であるかもしれない。
しかしでも決して悪いイメージの写真ではない。
自分が経験したからよく思えるのかもしれないが、むしろ現代に生きる人たちよりも、ずっといきいきとした姿のように私は感じる。
「働く」ということを改めて考えさせる力があるようにも思う。
ぜひ多くの方の目に触れてほしいなあと思う。