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死も生成発展
私は
人生とは“生成発展”
つまり“日々新た”の姿であると考えています
人間が生まれ死んでいくという一つの事象は
人間の生成発展の姿なのです
生も発展なら死も発展です
人間は
今まで
ただ本能的に死をおそれ
忌みきらい
これに耐えがたい恐怖心を抱いてきました
人情としては無理もないことだと思います
しかし
われわれは生成発展の原理にめざめ
死はおそれるべきことでも
悲しむべきことでも
つらいことでもなく
むしろ生成発展の一過程にすぎないこと
万事が生長する一つの姿であることを知って
死にも厳粛な喜びを見出したいと思います
松下 幸之助(まつしたこうのすけ)
松下電器産業(パナソニック)を1代で築き上げた経営者、発明家
9歳の時に父が米相場で破産し小学校を4年で中退し丁稚奉公
(でっちぼうこう)にる。 16歳で大阪電燈に入社し在職中に
電球ソケットを考案その後独立
1日1回 松下幸之助の言葉を学ぶ