あるところに絵本が大好きな4歳児がいました。
日本昔話シリーズ「さるかに合戦」を読んでもらった秋の日、たまたま柿をおやつに食べたのでした。
すると、どうでしょう。
男の子は、ニコニコしながらベランダに出ていくではありませんか。
手のひらには柿の種が一つ。
それから月日は流れ…
我が家のマンションのベランダには、2メートルを超えそうな鉢植えの柿の木があります。
割れた柿の種の帽子をかぶって芽が出て、ぐんぐん大きくなって、7年目で花が咲き(実はならず)、8年目で実がなりました。
桃栗三年柿八年、なるほどその通り!
ことしで10年目を迎えた柿の木は、私の不注意で根腐れを起こしたものの、何とか葉をつけたのでした。
身近で些細なことでも、「幸せ」を感じることってありますよね。
意識して見回すと、たくさん見つかるかもしれません。
息子とともに成長している柿の木のお話でした。
(スタッフせわき)