名古屋三曲連盟定期演奏会ー第48回ー
2月開催です
2025年2月16日(日)
日本特殊陶業市民会館(金山)13時開演
今年は、古典曲の「春琴抄」をお箏(琴)7面と三絃(三味線)7 挺(ちょう)(丁)で演奏します。
古典曲といっても谷崎潤一郎の「春琴抄」を元に菊原琴治先生の作曲なので大正-昭和の時代ですが...
小説の内容は、春琴という盲目の三味線奏者と彼女に献身的に仕える丁稚で(のちに弟子となる)佐助の物語です。とても悲哀に満ちた作品ではないかと思います。一説には谷崎潤一郎宅にお稽古に行っていた菊原琴治先生と娘である初子先生がモデルになっているともいわれています。
1960年、70年代には、映画やドラマにもなっていて、最近では2008年に「春琴:長澤奈央 / 佐助:斎藤工」で映画化されています。1976年には「春琴:山口百恵 / 佐助:三浦友和」でも上映されていますよ。
三絃の手(メロディー)に箏曲界では有名な名曲「ゆき」と「黒髪」の節(フレーズ)が入っています。
三絃は一挺(丁)、二挺(丁)…と数えますが、“棹さお”で一棹(ひとさお)、二棹(ふたさお)とも数えます。
丘に来て 啼くや鶯 在りし日の
谷間の雪に交へたる
凍る涙は 知る人ぞ知る
《三味線の話》参考