疾患別の治療-2、心臓血管疾患

Abram Hoffer:Orthomolecular Medicine For Everyone、より
昨年ノートにまとめた内容を再掲、

血中脂質、
コレステロール値は砂糖などの精製糖質摂取量に強く影響を受ける。
精製糖質などの栄養素の乏しい食事は、カロリー過多による肥満だけではなく、血中脂質を増加させる。
しかし、血中コレステロール値と動脈硬化との直接の関連は乏しい。
血中脂質は、食事摂取量、脂質の質(特に不飽和脂肪酸の質)、レシチンの量、精製糖質の比率、砂糖や食物繊維の摂取量、運動量、ホルモンの状態により左右される。
飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の比率は考慮する必要はない(飽和脂肪酸犯人説は誤り)。

動脈硬化、
動脈硬化は、1)砂糖代謝症候群(精製糖質過剰摂取)である、2)血管壁に傷がつき、炎症が起こる、3)血管内膜の自己修復機能が低下して起こる。
血中コレステロール値と冠動脈疾患との直接の関連は乏しい。
酸化されたLDLだけが、炎症過程と関連する。
動脈硬化は、インスリン過多、ホモシステイン値、リポプロテイン(a)値、CRP、歯周病などの炎症、トランス脂肪酸摂取量と関連する。
家族性高コレステロール血症患者では、LDLレセプターが欠如しているので、LDLが適切に代謝されず、酸化LDLが増加する。

コレステロール代謝抑制剤であるナイアシン投与群では、高コレステロール患者群においてコレステロール値を47%低下させ、HDLを上昇させた。
つまり、ナイアシンは動脈硬化を予防し、動脈硬化を治療させる。
8500人の10年間の経過で、他の高脂血症治療薬投与群に比べ、ナイアシン投与群は、11%死亡率を減少させ、2年間寿命を延長させた。
つまり、ナイアシンが動脈硬化治療の第一選択薬である。
ナイアシン用量は1000~2000mg*3。
予防においては、ナイアシン、C、E、B6、Zn、が必要。

治療においては、ナイアシン3~6gで中性脂肪とLDLを低下させ、HDLを増加させることが最も有効である。
Cを最低3gを数ヶ月投与することで、プラーク部位からコレステロールを引きはがすことができる。
B6は最低100mg、グルコン酸亜鉛は50~100mg、Eは最低800IU、多分セレンも有効。

高血圧、
高血圧は、Na過剰ではなく、Ca不足と関連している。
Ca不足とともに、Mg不足が高血圧に関連している。
減塩で血圧が下がる患者は、5%のみ。
Ca1000mg+Mg500mgの投与が必要。

治療のまとめ、
冠動脈疾患は、動脈硬化を改善させて治すことができ、組織の加齢を抑制できる。
1)オーソモレキュラーダイエット~精製糖質除去。
2)ナイアシン3g。
3)C3g。
4)E800IU以上。
5)Zn+B6。
6)Ca+Mg。
上記の治療は、脳血管障害の予防と治療にも同じように効果がある。

*追記;Se、CoQ10も重要。

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