オリーブオイルは危険なのか?

奥山治美:オリーブオイル・サラダ油は今すぐやめなさい.2015
著者は、脂質栄養学会の重鎮
早くからコレステロールは高い方が良いことと、ω3/ω6を高める方が良い、と主張されてきた
私も先生の本はほとんど読んでおり、勉強させて頂いた
しかし、2013の本”本当は危ない植物油”から、オリーブオイルは動物実験で前がん病変を増やすので危ないと主張
今回の本ではタイトルにオリーブオイルはやめなさいと、断定している

オリーブオイルは本当に危ないのか?
江部先生はオリーブオイルを推奨されています
そこで登場するのがカルピンチョ先生が明快な解説
http://低糖質.com/review/cat28/post_228.html
結論から言うと、オリーブオイルが危険だとする根拠は乏しい
他人の論文を引用したり、さらに孫引きしたりすると、論文内容がゆがめられて解釈されてしまう、と言うこと

生化学的な考察:
1)ω6のアラキドン酸からは炎症を促すプロスタグランジン2(PG2)が生じ、ω3のEPA/DHAからは炎症を鎮めるPG3が生じるが、オリーブオイルのオレイン酸はPGを産生させない
つまり、オリーブオイルは良い油でもなく、悪い油でもない、中立的な油
2)アラキドン酸やEPA/DHA等の多価不飽和脂肪酸は不飽和部位が多いので酸化され、過酸化脂質にないやすい
しかし、オレイン酸は一価不飽和脂肪酸で不飽和部位は少なく酸化されにくい

結論:
オリーブオイルは良い油でもなく、悪い油でもない、中立的な油である
偉い先生の言葉も100%信じてはならない
特に現場を離れると論文だけで物を言うようになり誤った結論につながる

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