「質的な栄養失調」を「鉄タンパク不足」と呼ぶ理由

「質的な栄養失調」=糖質過多+タンパク不足+脂肪酸不足+ビタミン不足+ミネラル不足
「質的な栄養失調」と言っても一般の人には意味不明だと思うので、「鉄タンパク不足」と呼んでいます
これなら一般の人でもイメージが出来やすいはずです
なぜ、鉄タンパク不足と言うのか?
その理由について解説します

1.鉄、タンパク質は生体の構造そのものである
生体はタンパク質を作っては壊しを繰り返しており、動的平衡状態にある
この事が生きていることと同義
タンパク不足=タンパク質代謝の低下=生命力の低下
タンパク不足では脂肪酸の吸収能力も低下し、燃料不足になります

鉄はミトコンドリア膜にあり、電子伝達系には必須です
鉄不足→電子伝達系機能低下→クエン酸回路機能低下→ATP不足、嫌気性解糖主導
つまり、鉄不足では脂肪酸を燃料として使用できなくなります
鉄不足=ATP不足=生命力の低下

2.生体膜成分、燃料としての脂肪酸
細胞膜、ミトコンドリア膜、核膜などの生体膜は、不飽和脂肪酸ーリン脂質ー飽和脂肪酸の二重膜構造
不飽和脂肪酸のω6を減らしてω3を増やすと体内の慢性炎症を軽減します
脂肪酸は好気性解糖(ミトコンドリアにおけるクエン酸回路+電子伝達系)の燃料となります

ちなみにグルコースは燃料として使用されるがグリコーゲン(燃料の貯蔵)以外は体の成分にはなりません
グルコースが不完全燃焼するとピルビン酸が乳酸に変わる嫌気性解糖主導となります

3.エネルギー代謝の補酵素としてのビタミン、ミネラル
B群、Mg、Znはエネルギー代謝の補酵素です
グルコースが好気性解糖に入るためにはピルビン酸をアセチルCoAに変換する必要があります
ピルビン酸→アセチルCoAの補酵素は、B1、B2、ナイアシン、B5、αリポ酸
クエン酸回路の補酵素は、B群、Mg、Zn
上記に加え、CoQ10、αリポ酸、Lアセチルカルニチンなども有用なはず

つまり、1→2→3の順番で栄養を改善させれば最も効率的に改善できるはず
手順前後があると効果が乏しくて非効率的なはず
すなわち、1、2を改善せずにCoQ10を飲んでも全く無意味