ナイアシンはHDL-Cを高め、寿命を延ばし、がんを抑制する

いつもの福田先生のブログから
http://blog.goo.ne.jp/kfukuda_ginzaclinic/e/bc95f632b34c38a790485997d2e2a03c

要旨を抜粋すると、
ビタミンB3のナイアシン(ニコチン酸とニコチン酸アミド)や高脂血症治療薬のニコチン酸誘導体(ニセリトロール、コレキサミン)は脂肪細胞やマクロファージなどに発現しているGタンパク質共役型受容体のGPR109Aのアゴニスト(作動薬)として作用し、高比重リポたんぱく(HDL)の血中濃度を上昇させ、抗炎症作用やアディポネクチン産生亢進などの作用を発揮する。その結果、動脈硬化の進行を抑えて心血管疾患の発症や進展を抑制し、がんの発生・進展を抑制し、抗老化作用と寿命延長効果を発揮する。

・HDLコレステロールを高めると寿命が延びる
・HDLコレステロールが高いとがんの発生リスクが低下する
・ニコチン酸やβ-ヒドロキシ酪酸の神経変性疾患に対する治療効果としてGPR109A(HCA2)の関与が重要
・ナイアシンはGPR109Aを介してアディポネクチンの分泌を刺激する

ナイアシン (Niacin) は、ニコチン酸とニコチン酸アミドの総称で、ビタミンB3とも言います。水溶性ビタミンのビタミンB複合体の一つで、糖質や脂質やタンパク質の代謝に不可欠です。
電子伝達体のニコチンアミドアデニンジヌクレオチド (NAD) やニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸 (NADP) に変換され、酸化還元反応 (電子が供与体分子から受容体分子に転移する反応) に関与する酵素の補酵素として機能しています。また、NADが基質として利用されるADP-リボシル化反応にも関与しています。
ADP-リボシル化は細胞内で起こるたんぱく質の修飾で、NADのADPリボース部分がポリADPリボースポリメラーゼによりたんぱく質分子に付加されます。この反応はDNA修復やテロメアの維持において重要な役割を果たしています。
ナイアシンは食品からの摂取以外に、生体内で必須アミノ酸のトリプトファンから生合成することができ、食物から摂取したトリプトファンの1/60がナイアシンに転換されるといわれています。循環系、消化系、神経系の働きを促進するなどの働きがあり、不足すると、皮膚炎・口内炎・下痢・精神神経障害を主症状とするペラグラを引き起こします。
ペラグラ(Pellagra)はイタリア語で「皮膚の痛み」を意味します。
ペラグラはナイアシン欠乏によって発症する病気で、トウモロコシを主食とする地域でよくみられます。
ナイアシンは必須アミノ酸のひとつであるトリプトファンから体内で生合成されますが、トウモロコシはトリプトファンが少ないので、トウモロコシを主食にしてタンパク質の摂取が少ないと、トリプトファンが欠乏することでナイアシンが欠乏してペラグラが発症します。

ニコチン酸誘導体のニセリトロール(商品名:ペリシット)、コレキサミン(商品名:ニコモール)は高脂血症治療薬および末梢循環障害(ビュルガー病、閉塞性動脈硬化症、レイノー病、レイノー症候群)の改善薬として臨床で使用されています。
ニセリトロールとコレキサミンは総コレステロール、中性脂肪、LDLコレステロールを低下させ、HDLコレステロールを増やす効果が証明されています。
寿命延長やがん予防の目的で利用しても良いかもしれません。私もその目的で服用しています。
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解説:
ペリシット1錠にはナイアシン220mgが含まれている
1日3錠でナイアシン660mg
高脂血症治療薬として認められている
末梢血管拡張作用がある
1回220mgならナイアシンフラッシュ(紅潮、発赤)はまず起きない

iHerbでサプリとして購入するなら250mgの錠剤が安全
ナイアシンアミドはHDL-C増加効果は弱く、中性脂肪低下作用はほぼないので注意
購入するならナイアシンアミドではなくナイアシンを

しかし、統合失調症治療にはこの量では全く不十分
500mg*3~6錠が必要
ただし、ナイアシンフラッシュには注意する必要がある
フラッシュのないナイアシンアミドは、ナイアシンに比べ統合失調症治療効果は弱い
ナイアシンアミドの高用量(1.5g以上)は肝機能障害を起こす危険性が高いため、必ず医師の監視下で行う必要がある

自分はナイアシン500mgを毎日服用している