やっぱ卵だねー

 可欠アミノ酸の1つにシステインというものがある。このものは、不可欠アミノ酸のメチオニンからしかつくれない。そして、両者はイオウをふくむので、ひっくるめて含硫アミノ酸とよばれる。
 含硫アミノ酸は、とりわけ不足しがちなアミノ酸である。人間の要求にこたえるだけの量の含硫アミノ酸をもつ食品は、卵と鶏肉だけである。といっても、鶏肉は全くすれすれ、卵は50%程度の余剰をもっている。「卵」の項では、私は強く卵をおしたつもりである。その根拠は、卵がありあまる含硫アミノ酸をもつことにあった。卵をおいてほかには、このような食品はないのである。
 われわれになじみのある食品、すなわち、米、小麦、豚肉、牛肉、牛乳、ジャガイモ、トウモロコシ、うどん、そば、チーズのどれを見ても、含硫アミノ酸が不足している。ここに卵をまぜれば、これらの食品の含硫アミノ酸不足が補われ、その総タンパクのプロテインスコアーは向上することになる。卵を敬遠することは、少なくともタンパク質の利用率に着目する場合、まちがいなく損である。
 含硫アミノ酸さえあれば、ほかの必須アミノ酸に不足はない、という食品がいくつかある。その例は、牛乳、豚肉、牛肉、そばである。これらに卵を添えるか添えないかは、日常生活上の知恵の分かれ目といえよう。
 とかく不足して、食品のプロテインスコアーをさげるもとになるアミノ酸として含硫アミノ酸の次にくるのはトリプトファン、またその次にくるのはフェニールアラニンである。卵はこの三つを豊富にもつのである。
 卵によって救われる食品は、前記のもののほかに、鶏肉、マグロ、アジ、ジャガイモなどがある。

 現代の特性として、ストレスのほかに汚染物質がある。有害な化学物質の処理をひきうけるのは主として肝臓だが、これの機能を保たせるためにはタンパク質が十分になければならない。薬物代謝に必要なニコチン酸(ナイアシン、B3)は、タンパク質に含まれるトリプトファンから誘導される。公害時代には高タンパク食を、といって過言でないはずだ。 公害といえば、有機水銀、六価クロム、鉛などが思いおこされるだろう。これらの重金属は、システインという含硫アミノ酸につかまって、毛や爪にはいったり、尿に捨てられたりする。含硫アミノ酸をふくむタンパク質は、重金属公害には重要な役割をもっている。(三石巌、全業績ー12、より)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
卵を食べると全て良くなる、という本があったけど本当にそうだね。
重金属のデトックスには卵。
トリプトファンからナイアシンが作られるので統合失調症も良くなる。
パラダイムシフト好きの外科医先生の決め台詞、”毎日、卵100個食え”は大正解。

そういえば開始コドンはメチオニン。
メチオニンからタンパク合成が開始される。