がんは過剰な乳酸の処理装置

グルコース→ピルビン酸、これがアセチルCoAに代謝されると、好気性解糖に入れる。
ピルビン酸からアセチルCoAへの代謝酵素はピルビン酸デヒドロゲナーゼで補酵素はB1。
最も重要な代謝酵素:ピルビン酸デヒドロゲナーゼ複合体
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確率的親和力~質的な栄養失調と個体差~
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B1不足があれば好気性解糖に入れず、乳酸になる。
この過程は、嫌気性解糖でATP2個を得る。
乳酸はコリ回路でグルコースに再変換されるが、ここでマイナス6ATP。
ATP不足があれば、乳酸が溜まってしまう。
乳酸が溜まると、その部位は酸性化、低体温化する。
がんは過剰な乳酸を処理するために生じる。

がんの原発部位を手術で取っても数年後に転移が発見された、と言う記述は正しくない。
過剰な乳酸が生じる体質、状況を改善しないと、切っても切っても再発する、当たり前の話。
過剰な乳酸が生じるかどうかは、1)糖質摂取の絶対量、2)ピルビン酸デヒドロゲナーゼの確率的親和力、で決まる。
つまり、糖質過多とB1不足で乳酸が蓄積する。

がん=B1不足=脚気。
日露戦争当時、海軍はB1を含む麦飯を食べさせていたので脚気による死者はゼロ。
B1を含まない白米を食べさせていた陸軍は、脚気による死者多数でこれは戦死者より多かった。
しかし、陸軍でも脚気にならなかった人がいる。
つまり、白米を食べてもA)脚気にならなかった人、B)脚気になったが生存した人、C)脚気で死亡した人、がいる。
つまり、脚気をがんに言い換えると、白米を食べてもA)がんにならなかった人、B)がんになったが生存した人、C)がんで死亡した人、がいる。

ピルビン酸デヒドロゲナーゼのB1への確率的親和力が先天的に高い人は、B1不足を生じにくく、アセチルCoAへ代謝され、乳酸は生じない。
つまり、健康長寿の家系。
一方、ピルビン酸デヒドロゲナーゼのB1への確率的親和力が先天的に低い人は、アセチルCoAへ代謝されずに、乳酸が蓄積する。
がん家系=ピルビン酸デヒドロゲナーゼのB1への確率的親和力が先天的に低い人。
まず、糖質を減らさないと話にならない。
プラス、B1をサプリで摂ることも最重要。
がん家系の人ががんを予防するためには、糖質制限+B50コンプレックスが必須でしょう。

まあ、がん家系に限らず米を食べている日本人は程度の差はあれ全員がB1不足です。
米は最大の発がん物質です。
毎日3回、大量に食べている発がん物質は米以外ないはず。